東京ミッドタウンにイルミネーションを
見に行った帰り、

翔さんと まだ一緒に居たくて、
僕のアパートに誘ったのは いいけれど、、

『僕が誘った事で、翔さんに〝火〟が
  付いちゃって いたらどうしよう?』 とか
『やっぱりアパートに誘わなかった方が
  良かったかな?』

翔さんとおしゃべりしながらも、
考えるのは『これからどうしたらいいんだろう?』
という事。



「潤、コーヒー ご馳走さまでした。」
  
「いいえ、どういたしまして。
  あの..インスタントコーヒーしかなくて...』

「ううん、
  潤の入れてくれたコーヒー 美味しかったよ、
  ありがとう。
  
  • • •じゃあ、、俺 そろそろ帰るね。」
  
 「えっ?」

翔さんから『帰る』って言われて、

『えっ、帰っちゃうの?  どうして?』


さっきまで、
『誘わなかった方が良かったかな?』
なんて思ってたくせに、
急に 寂しい気持ちでいっぱいになって、

もしかして、
僕が魅力的じゃないから、
何もしないで帰っちゃうのかな?
なんて考えて 涙が出てきてしまった。

「潤? どした?」

「何でもない、目にゴミが入っちゃったかな?」

つい すぐにバレるような嘘を吐いてしまった。

そうしたら、
翔さんは 僕をギュッと抱きしめてくれて、

「潤の事 大好きなんだ、俺。」

「...うん」

 「ホントは このままもっと 潤と一緒にいたい。
   
   でも、情け無い話しだけど
   このまま潤と一緒にいたら、
   理性を保てる自信がないんだ。
   
   潤を無理矢理 襲うような事は
   絶対したくないから...
   だから 帰らないと。。」
 
  
「翔さん...汗

そんなふうに 思ってくれてたなんて。

翔さんの優しい気持ちが 凄く嬉しかった。



「潤、帰る前にひとつだけ...いいかな?」

「ん、なぁに?」

「潤の事 抱きしめていい?」

  ...(//∇//)  『ウン』

僕が 小さく頷くと
翔さんは 僕をギュッと抱きしめてくれて
「愛してるよ。」って。

だから 僕も、
「翔さん、愛してる。」って言ってから、
翔さんのほっぺに〝Chuラブラブ


翔さんは 一瞬 驚いた顔をしてたけど、
ニコッて笑って、僕のほっぺに〝Chuラブラブ


じゃ..帰るね。

うん。

家に 着いたら電話するね。

うん、待ってる。


翔さんが帰って、少し寂しかったけど、
でも、これで良かったんだと思う、

僕たちは 今日 始まったばかりだから。