ねぇねぇ 翔さん、
このワイン
もしかして カノジョさんと記念日に
飲む予定で買ったんじゃないの?

いいの?俺と飲んじゃったけど、、

ん、全く そんなんじゃないし、
それに、
俺 4年...あっ5年近くカノジョいないよ、

ね、俺の話しは置いといて
それより 潤の方はどうなの?
そのルックスだもん、
めちゃくちゃモテるんじゃない?

えっ?そんな事ないよ、
それに俺、女の子は...ショボーン

ん?
何か苦い思い出でもあるの?

ううん、別に そんな事は ないっていうか...。

そんな話しの流れから、
つい 俺の恋愛対象が〝男〟だと
ぶっちゃけてしまった。

小さい頃から 女の子に、
ドキドキするような感情を持てなかった事。

高校生の時に、
すごく年上の男性に抱かれた事。

そして 俺は〝ネコ〟だという事まで。

酔った勢いもあって
ペラペラと喋ってしまって、

喋った後で、
『しまった』と思ったけれど...
 

えっ? 猫???

...うん

あのさ ちょっと聞いてもいい?

ん、なに?

あの、猫って なに?

あっ、知らない?

うん、教えて音譜

目を輝かせて聞いて来るから、
開き直って
俺が 男同士のXXXについて細かく説明すると、
(もちろん ネコについても)


翔さんが言ったのは、

え〜びっくり  
ねぇねぇ、なんで猫っていうの?
じゃあさ 逆の立場の人は 犬?



てっきり〝引かれる〟と思ったし、
まさかそんな事を聞くなんて、
思っても みなかったから びっくり。

そういえば、
俺もなんで〝ネコ〟っていうのか知らない。

でもさ、なんで猫っていうんだろうね?

最中に 猫みたいに ニャンニャンって
鳴くからとか...ニヤリ

• • •(//∇//)

翔さんが 俺を見てニヤッて笑うから
なんかちょっと恥ずかしい。
(もしかして 俺がニャンニャン鳴く姿を想像した??)


だけど、
俺が 〝男が好き〟という事を知っても、
こんなに あっけらかんとしているノーマルな人は
初めてで すごく嬉しかった。