《J side》
『やっと終わった〜』
大学の前期試験の最終日、
最後の科目の経済統計学の試験が終わった。
潤くん、お疲れ〜。
試験やっと終わったね。
うん、
ニノ どうだった?
まぁまぁですかねぇ、潤くんは?
俺も、なんとか。
レポートもニノのお陰で上手くまとめられたし。
あとは、結果だね。
そういえば 潤くん、
今日 デートだって、風の噂に聞いたんですけど、
間違いですよね?
この間、宣言してましたよね。
デート誘われても断るって
それは、えっと...。
ニノに 言われて言葉に詰まる俺。
確かに 以前、そんな宣言をした。
だけど、
今日の相手は 同じ経済学部の同級生で
テスト前にノートを見せて貰ったから
そのお礼として〝Blue〟で昼食を奢るだけで
決して〝デート〟ではない、
と俺は思ってるんだけど。
『デートじゃないよ』という俺に、
ニノはニヤリと笑って、
まぁ、人間そんなに簡単に変われませんよ。
デートに誘われて断りきれない優しい潤くん、
私は好きですよ
と言って帰ってしまった。
俺の方は、
約束していた さきちゃんと〝Blue〟へ。
〜〜〜〜〜〜
〝Blue〟は、いつもより混んでいて、
空いている席を探すと、
空いていたのは、一ヶ所だけ。
あっ、松本くん あそこの席 空いてる、
うん、
席に座ろうとした時に、初めて気付いた。
隣りに座っているのは、
俺が秘かに会いたいと思っていた人。
確かに、
Blueに来れば また会えるかもしれない と
ほんの少し期待はしていた。
でも、まさか隣りの席なんて...。
嬉しさと驚きで、
ドキドキしながら席に着いた。