《J side》

ねぇねぇ ニノ、
お願いがあるんだけどぉ〜。

なんですか?
そんな猫なで声で、
まぁ 大体 予想はつきますけどね。

ふふっ、さすがニノ!
ありがとう、だから だ〜い好き❣️


もうすぐ 大学の前期試験が始まる。
そんな中で、いくつかの科目は、
試験ではなくレポートの提出。

そのレポートが
どうしても一人では上手く書けなくて、
ニノに助けを求めた。

なんだかんだ言って 優しいニノは、

じゃあ〝Blue〟のオムライスで
手を打ちましょうかね。

そう言ってくれて、
2人のスケジュールが合う今度の水曜日に
喫茶店〝Blue〟に行く事になった。


〜〜〜〜〜〜〜


ー水曜日ー

午前中の授業が終わり、
ニノと2人で〝Blue〟に向かう途中、、


でも、
ニノが〝Blue〟のオムライスだなんて珍しいね。
相葉亭のハンバーグじゃなくていいの?

えっ、潤くん知らなかったっけ?
相葉亭、今 改装中。

あ〜、そういえば相葉さん そう言ってたね、
『寂しいだろうけどガマンしてね』って
ヘンなウインクしながら...。

相葉さんは、ニノの幼馴染みで
俺たちより一つ年上、
洋食屋さんの〝相葉亭〟を
お父さんと2人で切り盛りしている。

ここにいない相葉さんの噂話をして
『今頃きっと くしゃみしてるね、』
なんて言って笑いながら〝Blue〟に着いた時、

ちょうどお店から出て来た人がいて、
その人と目が合った。

〝ドキン

ほんの一瞬 目が合っただけ、
ただ それだけなのに 胸が高鳴った。


クリクリっとした目が印象的な、
とてもカッコいい人、

思わず 振り返ってその人を目で追った。