目が覚めると、目の前にはしょおさんの笑顔。

こんなふうに目覚める朝が来るなんて
夢みたい。


しょお.さ..ん お..はよ..。

じゅ..ん...

...ん..
出な...い

声、出ない?

声が掠れて出ない僕。
〝コクン〟と頷くと
しょおさんは 眉を下げて、心配そうな顔。

潤、ごめん...
俺の所為で...

慌てて首を横に振って 
『大丈夫 すごく幸せだよ』と告げると、
優しくキスをしてくれた。

『僕からもしょおさんにキスしたい』

そう思って 体を起こそうとするのだけど、
いうことを聞いてくれない僕の体。

腰から下が重く、起き上がろうとすると
軋むような痛みが体の節々を走る。
それに、
お尻には 今まで感じた事のない違和感。

でも この痛みと違和感こそが、
昨日 しょおさんと結ばれた大切な〝証〟。

そう思うと痛む体も愛おしい。




今日は、どこにも出掛けないで
ずっとホテルで過ごそう?
俺に全部 任せて 潤はベッドで寝てて。

優しく言ってくれたしょおさん。



腰 怠いよね?
そう言いながら、腰を擦ってくれたり、

喉 乾いてない?
何か欲しいものある?
トイレは 大丈夫?


すごく気に掛けてくれて
そこまでは 良かったのだけど...



ひとりで寝てるの寂しいよね?
と 僕の隣りに入って来て、

キスだけなら いい?

ウルウルした瞳でそんな事を言われたら
『ウン』
と答えるしかなくて、

しょおさんの唇が
僕の髪に、瞼に、耳に、頬に、鼻に
そして唇に....
その間も 僕の腰を
優しく擦ってくれるしょおさん。

それが とても気持ち良くて...




本当は今日、
しょおさんの身体中にキスマークを付けて
『しょおさんは僕のモノ』
っていうシルシでいっぱいにしたかった。

しょおさんが隣りで寝てくれたから
チャンスだったのに...


いつの間にか しょおさんの腕の中で
眠ってしまった僕だった。