生徒会副会長⁉️
そんな事、全然 全く聞いてないし、
第一 俺 生徒会の副会長に立候補してない。
複雑な表情の俺に
しょおさんは、
え〜、潤は俺と一緒で嬉しくない?
喜んでくれると思ったのに...
もちろん、しょおさんと一緒にいられるのは、
嬉しいけど...
そう言ったら、
しょおさんは笑顔になって
良かった〜!
じゃあ 放課後、楽しみに待ってるね
あっ、でも生徒会室 分かる?
迎えに来ようか?
ううん 大丈夫、
俺の返事に、
しょおさんは満足そうに頷くと
スキップするような軽やかな足取りで
行ってしまった。
俺 もしかして...
しょおさんの計略に まんまと引っかかった?
でも、
しょおさんと一緒にいる時間が増えるのは
やっぱり嬉しいし、
小学校の時も中学校の時も
生徒会には全く関わって来なかったから、
ちょっと興味もある。
~放課後~
〝ワクワクとドキドキと少し緊張〟
そんな気持ちで、生徒会室の扉をノックすると、
どうぞ〜。
のんびりとした声が聞こえた。
失礼します。
ドキドキしながら扉を開けると、
ソファーで寝そべっている人と目が合った。
すると その人は スッと起き上がり、
じゅ〜ん、待ってたよ〜
そう言って 俺に飛びついて来て、
〝ぎゅ〜〟
いきなりのハグ。
『え〜! 何? 誰? 』
初めて会った人に 抱きしめられて、
驚き過ぎて 動けずにいる俺だった。