図書館 • 全天候型運動場 • 体育館 
コンピュータールーム、
どこを見ても驚くばかりで、
俺は、
『わぁ すごい!』『広〜い!』『きれい!』
と言う言葉を連発していた。


櫻井さんは そんな俺に、

ねぇ、なかなかいいでしょ?うちの高校。
と聞くから、

もちろん、

はい!
と答えたら、

じゃあ、決まりねウインク

えっ?
じゃあ決まりって?

と聞いたけど、
櫻井さんはそれには答えてくれずに、

もうお昼だし、ご飯食べに行こうよ。
お腹空いたでしょ?

夢中になって見ていたから
もう12時を過ぎているという事に、
全然 気付かなかった。

えっ、もうこんな時間?

『ぐぅ〜』


ハハッ爆笑
潤のお腹が返事をしてくれた

ちょっと恥ずかしかったけど、
でも お腹が空いているのは、事実。

じゃ、行こっか口笛

はい音譜


〝白櫻のレストラン〟

パンフレットで見た限り
ホテルのレストランみたいに
本格的な感じだったから すごく楽しみ。

けど、櫻井さんが歩く方向は
レストランとは反対の図書館の方、

えっと•• 櫻井さん、
レストランに行かないんですか?

俺の質問に 櫻井さんは、歩いていた足を止めて、
うん、こっちでいいんだよウインク

それよりさぁ、
『櫻井さん』じゃ堅いからイヤなんだけど、
名前で呼んで欲しいな〜口笛


•••しょおさん?

おっ! いいね〜ラブラブ
ニッコニコの笑顔でそういうと、
ズンズンとまた歩き出して
図書館の中を通り抜け、
着いたのは、中庭が見渡せるテラス。

わぁ、きれい‼️

手入れが行き届いた庭は、
冬だというのに緑の芝生に覆われていて、
中央には 噴水があり、
その噴水を囲むように配置された花壇には、
冬の暖かい日差しを受けて
赤や紫色•黄色など色とりどりの花が
輝くように美しく咲いている。


ここ、俺のお気に入り。
気に入ってもらえたかな?

うんラブラブ
だけど•••

大丈夫、今 持って来て貰うからニコニコ

えっ、ここでお昼ご飯 食べるの?

うん、そうだよ。
潤と2人だけでゆっくり食事したいからね音譜