大学が春期休みに入る数日前、
しょおさんに、
潤、休みに入ったらうちの会社の
インターンシップに参加しない？
そう言われ、
僕はもちろん
よろしくお願いします‼︎
と言ったのだけど…。
しょおさんの会社のインターンシップが
どんなものか分からないから、
しょおさんに聞くと『大丈夫だから』と言うだけ。
しょおさんの会社に行く初日、
分かっているのは、
〝今日 ９時までに行く〟
という事だけ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
入学式以来、着ていなかったスーツ。
ネクタイの結び方を忘れてしまっていて、
なかなか上手く結べない。
携帯で調べて やっとどうにか結べたけれど、
思っていた以上に手間取ってしまった。
もう、アパートを出なければいけない時間。
〜♪
『あっ、しょおさんから電話だ！』
もしもし
おはよう 潤。
もう支度出来た？
しょおさん、おはよう
今 支度が済んで、アパートを出る所。
分かった、車で待ってるよ。
そう言って電話を切ったしょおさん。
『車で待ってる？？？』
どういう事かよくわからないまま外に出ると、
アパート前の道路に黒塗りの高級車が。
後部座席のウインドウが降り、
潤、乗って。
『え〜❗️❗️❗️』
社長が、インターンシップの学生を迎えに
来るなんて聞いた事がない。
しょおさん、どうして？
社長が迎えに来るなんておかしいよ。
だって、潤と一緒に出社したかったんだから
しょうがないだろう？
それより 潤のスーツ姿 初めて見るけど、
サイコーだよ
なんて言ってニコニコ笑ってる。
しょおさんと出社なんて、
ホントにいいのだろうか？
少し不安になりながら、
しょおさんの隣に座った。
