リーダーや雅紀から言われたように、
俺って〝可哀想な人間〟なのかな?

今まで そんな事は一度も
思った事は無かったけど、、、。


考えてみたら、
中学の時も 高校の時も、
頭が良くて イケメンで、
生徒会会長もやったりして 責任感も強くて
面倒見の良い俺は、
男女関係なく みんなから、
『櫻井翔さんて 本当にカッコ良くて
非の打ち所がないよね。』って言われていた。

それもあって、
いつの間にか 
『自分が一番♡』と思うようになって、
誰にもキュンとしなくなったのかもしれない。

こんな俺はもしかしたら、
一生 恋愛出来ないのか?
そうだとしたら寂しすぎる、、、。


そんな事を思っていた時、
偶然 学内で会ったのが、

俺の高校の後輩で、
一緒に生徒会役員(会計)をしていたニノ。

「おっ、ニノじゃん、久しぶりっ!元気?」

「見ての通り 元気ですよ。」

「そう?なら良かった。
それにしても 
ニノがウチの大学に来るとはねぇ、
もしかして 俺が恋しくて
ウチの大学に入ったとか?」

「そんな事 ある訳ないでしょ⁉️
翔さんて相変わらず〝俺様〟ですね。
自分を中心に地球が回ってる、と思ったら
大間違いですよ。」


「心外だなぁ、
俺 全然 そんな事思ってないし、、、」

「そうですか?
でも、俺様な性格が災いして、
未だに恋愛未経験なんでしょ?」

「うっアセアセ

「図星でしたね。」


俺の顔を見て、ニヤッと笑うニノ。
相変わらず ニノときたら鋭いんだから、、、

流石の この俺も
ニノの鋭い視点の観察眼には
負けを認めざるを得ない

こうなったら 
ニノの鼻を明かす為にも、
ニノが恐れ入りましたと言うような
素晴らしい子と大恋愛をするぞ‼️と、

「今まで本気を出さなかったから
こういう状況だけど、
一度 俺が本気になれば 恋愛なんて簡単に出来て、
すぐに相思相愛になるしっ‼️」言ったら

「はい はい、分かりました。
ま、せいぜい 頑張って下さいな。」
言い返され、

絶対にニノの鼻を明かしてやる‼️
意気込んだものの、

そんなに都合良く 俺の目の前に 
俺をキュンとさせるような子が
現れる筈もなく、


やっぱり無理か、と半ば諦めていた時、


普段LINEなどして来ない雅紀から、
珍しくLINEが届いて、

そのLINEを開くと、、、。