はじめましてに代えて

醒めている祈り

―― わたしの言葉は、いつもここから始まります。







朝の光が、向かいのマンションを金色に染めていた。


夜の名残と、

始まったばかりの一日の境目みたいな空。 





そんな朝にそっと添えたのは、 

豆腐と米粉、それにちょっぴりの水とベーキングパウダーだけで作ったトースト風。


それから、

昨日と一昨日の「さつまいもの塩バター焼き」を 

ひと口だけ残しておいて作ったスープ。 


少量の水で軽く温めて、

粗くつぶして、牛乳を足すだけ。 


手間らしい手間はほとんどないのに、 

やさしい甘さと塩気がほどけて、

 “食べるスープ”のような深みが生まれた。 



余り物っていうより、
昨日のわたしから届いた、

小な手紙のような味。 

そんなスープと、豆腐トーストと、目玉焼きと。 







今朝のおめざは、酒粕とはちみつとレモンを温めて、
コーヒーに重ね、ふわふわのミルクをのせたもの。 


静かで、あたたかくて、 

ちょっとだけ未来にやさしい朝になった。




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