はじめましてに代えて

醒めている祈り

―― わたしの言葉は、いつもここから始まります。



空が好き。 
青い空も、そこに浮かぶ雲も、 
気まぐれのように自由に飛ぶ鳥も。 

鳥には、ふっと羽ばたきをやめる瞬間がある。 
力を抜いて、ただ風に身を任せて、 
そのままどこかへ運ばれていく一瞬。 







わたしの「風まかせで大体うまくいく」は、 
いつもあの浮遊の瞬間に重なる。 

がんばって押し切るより、 
すこしゆるんだときのほうが、 
物事が自然と流れに乗ることがある。 

力を入れた瞬間ではなく、 
力がふっとほどけたときに、 
すっと前へ進むあの感じ。


わたしにとって余白は、 
止まるためじゃなくて、
 “動けるようになるためのゆとり”に近い。 

 気持ちが硬くなると、 
世界の見え方もきゅっと縮んでしまうけれど、 
すこしだけゆるむと、 
小さな光や新しい風に気づけるようになる。

遊び心は大げさなものじゃなくて、 
道ばたの小石をつつくような、 
そんなささやかなもの。 

そういう気持ちの“ゆるみ”が生まれると、 
ただの夕飯がちょっとした実験になるし、 
ただの午後が小さな旅みたいになる。 

 理由なんていらない。 
心が軽くなる方向へ、
体がそっと動いていく。


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