はじめましてに代えて

醒めている祈り

―― わたしの言葉は、いつもここから始まります。




✦今日は、
心の輪郭をそっと撫でるように書きたくなった。 
少し疲れた日は、境界線の意味がよく見えるから。



✦この内側に、守りたい核がある




 ✦境界線は、人を拒絶する線じゃない 


 「境界線を引くなんて、心が固い」「重い」 

そんなふうに思う人もいるらしい。 


でも境界線は、バリアでも壁でもない。 

むしろ、自分の呼吸を乱さずに、

相手を大切にするための距離感のこと。 


 近すぎれば苦しくなるし、
遠すぎても見えなくなる。

その“ちょうどいい距離”を、

自分の責任で選んでいるだけ。 



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 ✦境界線を毛嫌いする人ほど、実は「人を見ていない」




それなりに生きて、気づいたことがある。 

境界線に敏感な人のほうが、
相手をよく見ている。 


踏み込んではいけない場所を察するし、 

沈黙の温度も読み取る。 


 一方で、 

「わたし何も気にしないから〜」と言いながら、 

なぜか他人の領域には遠慮なく入り込む人もいる。 


こだわりがないと言いながら、 

境界線を持つ人だけは否定するという、 

不思議な“こだわり”を持っていたりする。 

(あらまあ、と、

私の腹黒フィルターがそっとひと言つぶやく。)



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 ✦境界線を持てる人ほど、「開くべき時」に誠実に開く 



境界線とは閉じるための線ではなく、 

開くために必要な準備でもある。 


自分を守れている人は、 

心を開きたい相手に対しては、 

驚くほどまっすぐに開くことができる。 


境界線が曖昧な人ほど、 

開くときも閉じるときも基準が定まらず、 

人との距離が乱れがち。 


 本当にやさしいのは、 

「いつ誰にどう開くか」を自分で選べる人。 



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 ✦ 境界線は自分だけでなく、相手の自由も守っている



境界線というと

 “自分を守るための線”
と思われがちだけれど、 

実は相手を縛らないための線でもある。 


相手に過剰に期待しない。 

相手の時間や感情を侵食しない。 


境界線を持てる人のほうが、 

結果として、相手への負担が少ない。 


境界線が“壁”に見えるのは、 

距離の取り方を知らない人にとっての錯覚だ。 



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 ✦ そして最後に少しだけ皮肉を、ほんのり 



「境界線ゆるゆるで、

誰とでも仲良くなれる私が一番軽やかで素敵」 


そんな空気をまとった人を見ると、 

自由でいいな、と一瞬は思う。 


だけど、わたしの中の小さな策士が、 

心の中でこう呟く。 


 “ほんとうに開いてる人は、 

誰にでも開く必要はないんだよ”…と。 


境界線を持つことは、 

弱さでも堅さでもなく、
自分を丁寧に扱っている証。


その線の向こう側に誰を招くかは、 

自分で決めていい。 


それを選べることこそ、 

いちばん軽やかで誠実な生き方だと思う。



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