今日のご飯は、やけに甘い
それだけで
世界を信じてみようと思った
あの頃の私は
生きる理由を探してばかりで
昼休み
空腹にまかせて
お弁当を貪る自分を
お弁当を貪る自分を
獣みたいだと思った
でも
そのときの私は
たしかに
生きようとしていたんだ
口いっぱいにほおばる
その勢いの中に
涙よりも正直な
「生きたい」があった
「生きたい」があった
あの子を思い出すと
胸があたたかくなる
よく食べたね
よく泣いたね
よくここまで来たね
いま ひとくち噛むたびに
からだが「ここにいる」と答える
塩の粒が
あの日の涙みたいに光って
噛みしめた先から
笑い声が聞こえてくる
からだが「ここにいる」と答える
塩の粒が
あの日の涙みたいに光って
噛みしめた先から
笑い声が聞こえてくる

