面白かった~~。
これ、すごい。
他の本も読みたくなった。
以下、例の如く、ネタバレ必至。
主人公・亮介には、余命いくばくもない父親がいる。
一人暮らしをしている父親の部屋で、亮介は偶然、手書きの本を手にする。
「ユリゴコロ」と表紙に書かれた本。
「自分には心のユリゴコロ(拠り所)が無いから、殺人をしてしまうのだ」
幼い頃からの告白のように、物語るそれは、
一体、誰が書いたのか。
「ただの物語」なのか、「本当にあった記録」なのか・・。
読み進むうちに、本は告白文だと分かり、母が書いたものと分かる。
そういえば、母がある時、急に違う人に変わった気がする・・。
殺人をせずにはいられない女性。
欠陥のある娘を葬らなければならなかった実の父母。
幼い亮介の為に、殺した姉になりすます妹。
どろどろの物語にも拘らず、読後感が爽やかなのは、最後に救いがあったから。
父母は、実の娘を殺さなかった。
そして父は、最後まで、その欠陥のある母を愛していた。
何とか死を免れたその人は、父と息子の為だけに生きていた・・という事。
一読あれ。
