面白かった~。
この間、直木賞受賞した「月と蟹」の人の作品。
こっから先は、例の如く・・ね。
主人公・秋内は大学生。
大学の先生の、ちょっと大人びた小学生の子供・陽介が亡くなった。
柴犬オービーが、大通りで急に飛び出した為に、
リードを持っていた陽介が車に轢かれたのだ。
陽介にとても従順な筈のオービーは、何故突然走り出したのか。
物語は、ミステリーな部分と、秋内の恋話とで構成される。
登場人物がなかなか魅力的。
動物の研究の為に、人間らしい生活も捨てて生活する間宮先生や、
いまいち掴めない、飄々と生きる友人・京也。
結局、事件の真相は「犬の習性」なんだけども、
その学者先生のおかげで、「なるほどー」と。
哀しい犬の性。
そして、自殺する母親、自殺未遂する父親。
陽介が亡くなった直接の原因は、その父親。
しかも、父親が真相を知るのは、自殺未遂を止められた時なんだよね。
でも、何だろう。
何だか、とても読後に嫌な感じが残らない。
秋内の、初心な恋愛が横糸になってるからなのかな。
爽やかに前向きな読後感だった。
