『ハウ・トゥー・サクシード』東京芸術劇場 中ホール | らいむすとーん

『ハウ・トゥー・サクシード』東京芸術劇場 中ホール

『ハウ・トゥー・サクシード』
東京芸術劇場 中ホール

2007/05/10(木)18:30開演

S席1階H列30番(上手端から3番目)

休憩有り(15分)

このミュージカルは、はじめは観る気がなかった。
ぜんぜん惹かれるものもないし。

音楽座ミュージカルSNSのRrr(るるる)の日記に、観て来ました、と書き込んだ人がいたので、観ようかどうしようか迷ってるんです、とコメントしてみたところ「楽しかったですよ」とメッセを戴いた。

そうか、一応、楽しいのか。でもなぁ。

そんな気分で譲渡掲示板おけぴを覗いていたら、ちょうどチケットが出ていた。

2007/05/10(木)18:30開演
S席1階H列30番

おそらくこの席ならばオペラグラスがなくても役者の顔が分かる範囲かなと思い、譲渡希望を出してみたところ、チケットを譲ってもらうことができた。そんなことで、観に行くことに。

正直なところあまりわくわくさ加減、テンションは高くない。

母親と電話したときに
「TMレボリューションのヒトが出てるミュージカルを観て来るんだ」
「あぁ、あの気持ち悪いヒトの・・・ね」
「あぁ、そうそう、それ」
そんな感じの会話がなされるくらい。
キャストもTMレボリューションの人が出るくらいしか知らず。

それで劇場に行った。

余談だけど、池袋のメトロポリタン出口のエスカレータで、しっかり『アイ・ラブ・坊っちゃん』の宣伝垂れ幕、見てきた。

劇場に入ると、お祝いの御花が目に入る。色々並んでいたが、ひときわ目立ったのは、假屋崎省吾から西川貴教に贈られた白の胡蝶蘭の鉢。6本の茎(?)がのびていて、花の数もかなり多く、花1つ1つもこれまた特大の花びら(?)を持ち、豪華、本当に見事だった。流石は假屋崎省吾。

パンフレットの値段はいくらか覗いてみると、2200円。微妙に高くないですか?なにその200円は?
いつもは舞台を観ると大抵パンフレット、プログラムを買うのだけど、いいや、やめやめ、ってそんな気持ち。

劇場内に着席すると、座席にフライヤー(ちらし)が置いてある。

客入り、先日観た『ブルックリン』より遥かに良くて、1階席の最後列にはパイプ椅子が出るほど。
2階も見える範囲では満席。
ミュージカルの巨匠4人+α(ヒロイン;伴都美子)の力作『ブルックリン』よりも歌手;西川貴教の方が集客力は圧倒的に高いのね。
ちょっと儚さというか憂いというか、感じつつ。

開演。

話は、窓拭き清掃員のフィンチが「努力しないで出世する方法」というメールマガジンを通して大手企業に就職し、出世しつつ、大変な危機を経ながらも最終的に会長に就任するまでのその姿を描いたもの。

当初かなり斜に構えて観始めたのだけど、とても軽く楽しいタッチのハッピー・エンターテイメントに仕上がっている。ストーリーが進むにつれて、印象ががらりと変わっていった。
ところでコメディというけど、途中何箇所も笑い所はあるものの、最後に何かオチがあるわけではない。
だから私は、そんなに「コメディ」という印象は受けない。

主人公フィンチ(西川貴教)は窓拭き清掃員として舞台の上から降りてきて登場。ここで客は拍手。
あぁ、西川ファンが大半なのね。。。
私は全然興味なしっす。

携帯電話に届いたメールマガジンを読み上げる声は、軽部アナウンサー?まだこの時点では疑問符付き。

大塚ちひろが出てるのだけど、私はこの人、ゲキxシネの『SHIROH』でしか知らないんだ。代表作は何なのかな?
キャラクターとしては、高橋由美子とかぶるような気がした。顔の系統が似てるのかな。高橋由美子の方が薔薇の棘がいくぶん多く、大塚ちひろの方が丸みを帯びて甘味がある気がする。
今回は女の子女の子した可愛い役を演じてるよね。三浦理恵子の糸の切れた凧のようなのとは別の意味でね。

あとね。アンサンブルに要潤みたいな人がいてね。あれ?って。何でアンサンブル?しかも華麗なバレーの動きができちゃうの。あれ?って。要潤にそんなこと出来ないだろうから、きっと双子の兄弟で、もう一方が出てるんだと思ってね、1幕の間は。ここでも疑問符が付いたまま。

アンサンブルの乾あきおは、特徴的な顔をしているから、よくもわるくもすぐ分かるね。(わるいって・・・^^;)

それで、1幕が終わった時点で、印象も変ってきたし、疑問符もあったので、パンフレットを買ってみた。
なんか変なカードと双六みたいなのが挟まっていた。これが200円分に相当するのか。
うーん。メールマガジンの声が軽部アナウンサーなのは疑問符がとけたけど、要潤の件は、その該当アンサンブルは東山竜彦という名前で、少なくとも要潤ではないことは分かったけど、あいかわらず双子疑惑は残ったまま。
→この疑惑は、帰宅後にインターネットで検索して分かった。誕生日が明らかに異なるので赤の他人だね。でも似てるんだよね。。。ネットにも似てるって書いている人がいたよ。そう思っていたのは私だけではなかったんだね。

パンフを眺めて、「あは」体験がいくつか。
赤坂泰彦が出てたのね。ラジオのDJを聴くと特徴的な喋り方で間違いなくすぐに赤坂泰彦だと分かるけど、舞台上だと1幕では分からなかった。2幕でよく顔見たら確かに赤坂泰彦だったね。声もよく聴けばそうだ。
入絵加奈子も出てたのね。ミスサイゴンの初演に出演していた役者だ。勝手に背丈が高いものとばかり思い込んでいたのだが、かなり低いんだね。初めて分かった。。。
バド役の藤本隆宏は水泳でオリンピック出場。劇団四季に居たこともあるんだ。
ダンスで有名な本間ひとしが何役だったのか確信がなかったのだけど、郵便室の室長で良かったんだね。

2幕。

フィンチ(西川貴教)は途中、台詞噛んだとき、あ・いけね、って感じで、自分で右の頬をペチンて叩いていたけど、一緒にマイクまで叩いたようで、その瞬間スピーカからボソっと大きな音が入ってビックリしたね(笑) 音響が困るからマイクはいじらないでね^^

バドもなかなか踊れるし唄えるんだ。ほぉ。

本間ひとしといえばタップなんだけど、出てこないな、出てこないな、と思ったら、終盤の会長役で出てきた場面で少しだけタップを踏んでくれたね。でもちょっと物足りないな。タップ、タップな人なのに。

西川貴教は、全体を通して違和感なくうまい具合に調子いい主人公を演じていた。わりと器用なんだ。というか、公演期間も終盤に入って彼にも演じることに余裕が出来てきたからなのかな。
でも、西川貴教<中川晃教。キャリアの差はあるし、演じているキャラが全く違うから単純比較はできないけど。私の印象は、そう(かといって悪くはない)。

音楽は、私は一度だけでは頭に入らないので何ともいえない。キャッチーな曲もあったけどメロディは覚えてない^^;

カーテンコールでは、早々にオールスタンディングオベーション。これは毎度のことなんだろうね。
私もスタンディングで例の「ヒュー」で叫んでみたけど、この日は、圧倒的に黄色い声援が大きかった。
すごい黄色。そしてその場のフィンチ(西川貴教)とローズマリー(大塚ちひろ)の衣装も黄色(笑)
あ、一部黄色くない(男性の)声もあった(笑)
西川貴教ファンおそるべし。

そして、西川貴教が挨拶。楽日でもないのに挨拶があるのは、ミュージカルでは珍しいよね。
〆の挨拶は、今日は、本間さとしだった。きっとこれは日替わりなんだろうね。
引っ込んでも拍手はやまず、また出るくること数回。
劇場の終演のアナウンスとともに拍手も収束して終わりとなった。

あとからパンフレットを読んでみた。
なんとニューヨークでの初演は1961年。『コーラスライン』よりも前の作品。
日本での初演は、これもなんと、主人公が坂本九にヒロインが草笛光子。
相当な歴史のあるミュージカルなんだ。

日本では2000年に再演してるそうな。
今回また再演するにあたっては、設定をまさに今・現代に置き換えて作りこんでいる。
そうだよね、'61年には携帯電話もないしメールマガジンもないし、IT企業もないし。
いろいろ今回ならではの工夫が入ってるんだね、と改めて感心した。

ちなみにスタッフの欄を見ると、先日の『ブルックリン』とかぶってる人が多いね。

パンフレットは買って良かった。