ICUから、出てからお見舞いに行った。

口をポカンと開けたまま、
目はうつろ、
鼻にチューブがつながれ、
栄養をそこから取る。
一定の時間に血圧が測られ、
身体は動く気配がない。

ただ、人の気配は感じるようで、
目の前に私と母が立ち、
「わかる?」と問いかけると、
うなづく。
誰?
と聞くと、
小さく息のような声で
「にょうぼう」と言った。

わかっているようだ。

お医者さんの説明を聞くため、
兄も一緒にいた。

病院というところは、
入院患者の家族が説明を求めない限り、
お医者さんは動かないものなのだろうか?

前回入院していた病院も、
今回の病院も、
同じ対応だ。

今、父が、
というか入院している患者が
どんな状況で、
コレからどうなって行くのか、
家族は知りたいところであり、
知る必要があるのではないかと。

そして、
脳外科の先生からのお話は、
入院してからまた、脳梗塞を起こしたこと。
今後は、リハビリの専門病院の空きが出たら
転院予定だということ。
父が家に帰る、という事は、
当分先になる事。
(可能性は、低そうだ)
というお話だった。

父も家族も
選択肢はない。

私たちが出来る事は、
介護ではなく、
励ましなのか。

ただ…。
正直、今後のお金の事が気になった。

病院にいるしか
選択肢がなくて…。