【千利休が選んだ正木さん】

ある時、天王寺の骨董屋さんに貼られていた1枚のポスターに釘付けに。
獅子なのか?龍なのか?はたまたゲジゲジか。ユーモラスで愛嬌があって芸術性も高い。聞いた事無い美術館でアクセス悪そうだけど、これは何だか匂うぞ。
この絵の背後に待機するマブイ何か。






それを確かめに最終日のギリギリに美術館に駆け込みました!
いやーー、素晴らしかった❗️最近見たブランクーシもカルダーも大当たり展示だったけど、ここのが最高(感涙)
普通は2、3枚目玉があってあとは凡庸、みたいな展示多いけれど、こちらのは全ての作品がハイクオリティーでハズレ無し。凄いことだ。

テーマは動物。何千年も前のイランやエジプトの動物たち、、古墳時代、平安鎌倉室町や江戸の水墨画、仏教画、焼き物、狛犬のハシリ?、春日鹿曼荼羅も!

有名無名取り混ぜて、お茶目で愛嬌たっぷりな動物たち。現代のモダンアートやイラストに通じるセンスの良さ。俵屋宗達のニワトリ画、今まで見た中で1番❗️どんな時代にも流派や系統から外れた(または超えた)表現力を持つ人々が居たんだな、そしてそれらは天意に沿って生き延び、稀有な才能を持った翻訳者たちに見出され、時代を超えて人々の心に潤いと希望を与える。

これらの作品を集め、保存し、研究した正木さん、本当に凄い。素晴らしいお金の使い方。卓越したセンスと情熱と運を持ち合わせ、タイミング良い時代に生まれてくれてありがとうございます!「世界を文化の灯で明々と包む」というのが正木さんの想いだったそう。その想い、しかと受け止めてます🔥

アクセス悪いところに美術館があるのは正木さんのお家の敷地内に建っているから。今はひ孫さんが館長をされているそうです。お家は記念館として時々開放され、お抹茶もいただけます。お部屋は華美なところがない、簡素な作りに一見見えてしまうのですが、プロが見ると最高級の材質とこだわりのある高度な作りで驚かれるそうです。お抹茶もお菓子も高品質なこだわり、でもさりげない感じで提供されました。








正木さんは驚くことに、千利休像の絵も持ってます!千利休62歳の時のもの、存命の時に描かれた唯一の絵だそうで重要文化財。この絵が千利休の御子孫ではなく、正木さんのところに行ったのは、千利休の御意志だと思います。
芸術の力や人々の想いに心奮えて、思わず世界に向かってギャーーーーっと叫びたくなりました。