高野山山王院堅精問答(さんのういんりっせいもんどう)について


兼ねてから念願だった、高野山の「山王院堅精問答」と、「夏季祈り」(波切不動尊の山王院お里帰り)に参列してきました。

参列、というよりは、覗かせていただいている感じですが。


波切不動尊は、空海さんが唐から帰国の際、嵐で船が沈みそうになった時に助けてくださった不動尊。伝空海さんの手彫り。

その後、元寇の役や将門の乱など、お国の一大事の時、最前線にこの像が実際に現地にお出ましになっています。


お櫃に入れられ、波切不動尊が一日だけ、山王院にお里かえり。





そして次の日は、山王院にて、年に一度の重要な問答が夕方から朝まで繰り広げられます。


空海さんが高野山を開く時に一番最初に、一番重要な場所に建てた御社。

丹生都比売、狩場明神、厳島明神、気比明神などが祀られています。

高野山の根幹です。御社の拝殿に当たるのが山王院。


高野山をあげて、御社の明神さまに問答が捧げられます。










問答担当になった僧侶たちは、一年間精進潔斎して明神さまを祀り、毎日御神事するそうです。

支える家族も本当に大変だと、ご家族の方から切々とお話いただきました。

なぜ部外者の私が内輪話を聞いているのか、不思議な出来事でしたが、、、そんなことが色んな聖地で時々、よくあります。。。


問答は、不思議な旋律と言葉で延々と続きます。

もしかしてすぐ飽きてしまうかも?と思いきや、なぜか内容がわかる‼️❓

全然飽きない。。おかしいな。


10年くらい、チベット仏教の中観哲学を学んでいたからだろうか?

高野山山王院堅精問答は、チベット語ではなく、漢文だけど、、出典は同じなのかも。

とにかく真理について、語っているわけだから。

仏教哲学、学んでいるときは、特に理解したわけでもないし、身にもつかなかったけれど😅(今生は頭悪い単なる言い訳😅)なにか過去世からの積み重ねと、細胞に染み込んでいるものがあるのだろう。


日々精進されて高野山を、仏教の法灯を守る方々に随喜いたします。




山王院竪精(さんのういんりっせい)については、金剛峯寺ウェブサイトから。

http://www.koyasan.or.jp/kongobuji/event/sannoin_rissei.html