図書館で、全4巻。

著者・堺屋太一。

 

面白くって、一気に読んだ。

ちょっと名前と地名が?なこともあるが、スルーしてどんどん読んじゃった。

昔(日本は源平の頃)のことよく調べたなと感心。

 

基本は「チンギスハンは、」という語り口で子ども時代から進んでいく。

途中、解説が入って、休憩というか説明してもらえるのが助かる。

「日本の戦国時代だと、〇〇は信長で、△△は信玄」とか。

他にも地理や生活、軍事とかの解説も入るのは、わかりやすい。

 

土地を持たないだけに、血族、部族の関係が大事。

ライバルのジャムカとの数々の戦が、すごすぎ。

遊牧民同士の結束は無理だったのね。

彼が生まれたころは封建社会なので部族・血統・階級が厳格だったが、彼は実力主義の王政へ変えていったとか。

出身関係なく有能な人材を集めてた。

 

建国を一緒にした将、重臣を後で切り捨ててないのもすごい。

皇帝・王になったら助けてくれた重臣や将軍が邪魔になって排除してしまうのが多いのに。

結束力と忠誠心、信頼が強い。のはさすがの英雄。

 

それにしても広い。

ユーラシアからロシア、東ヨーロッパまでだもの。

 

残虐さはかなり、だが、オーバーに宣伝して、降伏を狙ったとも。

当時の周りの国は大変…気の毒としか。

 

日本は海があって助かった…