このシリーズ3作目(全12巻)。

 

杉本苑子著。

 

今回は、メモをとりながら読んでいった。

 

更級日記の名前は知ってるし、源氏物語を読みたい~って書いてた少女の話、

と思ったら、ちょっと違うのね。

50代で夫を亡くし悲しみ、過去の出来事を思い出して書いて、

もっと信心すればよかったって纏め。

でも、こんな日記を書くこと自体、本心は違うよね~

 

菅原孝標の娘が日記の著者。菅原道真の6代子孫。

父は上総の介(知事代理、ほぼ知事)で、13歳で帰京する様子が前半。

本でも、この旅に沿って移動している。

当時府庁のあった千葉県からの長旅、大変そう。

 

京都に戻ってから、親戚から源氏物語をゲット~

 

この「更級日記」に「夕顔と宇治の浮舟にあこがれる~」って文章があって、

源氏物語に言及した最古の書物だそうで、源氏物語の存在と広がりを証明してるそう。

ほほーーしかも浮舟ってラスト近くの話だしね。

 

孝標娘の館の隣が、内親王邸で、一条天皇と定子の長女。

ほほーー

 

孝標娘は、32歳くらいで結婚してる。かなり遅い。

で、夫の話は日記には、ほぼ出ず。

きっと、夢見てた麗しの男性像とまったく違ったんだろうな…

でも、お金持ちの受領だったみたいで、男の子も生まれ、あちこち寺巡りしてる。

当時は、寺巡りがお出かけのいい言い訳だったんだろう。

 

本でも、著者が巡っている。清水寺、石山寺、長谷寺、鞍馬寺、住吉大社も。

 

50代で夫は亡くなったが、子どももいるし、兄弟はやり手だったそうで

幸せな生涯だったみたい。

 

 

旅紀行としては、さらっとしてたかな~

日記が波乱万丈じゃないので、しかたないか。

 

このシリーズ、気に入ったのでまた借りてこよう~

 

*****

 

寒かったり、雨降ったり。

結局、ほぼ雪は降らず。

また、スタッドレスタイヤは必要なかったか…