前回の「枕草子」に続いて、この旅シリーズを借りてきた。
著者は、永井路子。
歴史系のエッセイとか読んだことある。
平家物語は、前に全4巻の「宮尾本 平家物語」読んで、アニメ、
大河「鎌倉殿の13人」等で、かなりストーリーはわかってきた。
が、が、物語と史実はだいぶ違うそうで…え?
そうなの?
清盛の悪役エピの祇王たちへのひどい扱い→なかった
清盛の最期は高熱→頭痛、あっけない死
清盛嫡男重盛はいい人→けっこう執念深い
重盛嫡男の維盛の入水→熊野でかくまわれた説もあり
徳子と後白河法皇の面会→記録なし、当時の政治情勢ではありえない
東国武士の描き方→恩賞のために必死。西国と差別されてた
えーーーこれって、有名なエピソードばかりではないか!
そうなのね。
前に読んだ「宮尾本 平家物語」はどう描いてたかな。
「平家物語」の現代語訳ではなく、小説だったのだが。
上のエピソードはなかった?忘れた。
安徳天皇替え玉説でびっくりした記憶あり。
ま、語り部としては、盛るよね~盛り上げないと。
当時の政治や戦の状況、庶民は詳しく知らなかっただろうし。
旅、としては、六波羅蜜寺、宇治、住吉大社、熊野三山、奈良安福寺(重衡の最期の地)、
厳島神社、屋島、下関(壇ノ浦)、大原、後白河天皇陵。
熊野は清盛、重盛、維盛も参拝。
当時流行ってたらしい。
いろいろ読んでみると、新しい発見あり。
多角的な視点でみると感慨深い。
それでも、平家の繁栄と滅亡は、当時の人々を考えると、せつない。
維盛や徳子に同情。