宮城谷昌光著。
司馬遼太郎賞受賞作。争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得る――。乱世にあって自らの信念を曲げることなく、詐術とは無縁のままに生き抜いた小国・宋の名宰相、華元(かげん)。出目で太鼓腹の巨漢、人をつつみこむ、あかるく磊落(らいらく)な性格。西郷隆盛をおもわせる男、とは作者の言。名君・文公を助け、ついには大国晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯を、さわやかに描く中国古代王朝譚の名作。人間の器量について考えさせられる一冊!
珍しく、戦争や陰謀の嫌いな宰相。
それで乱世に生きていけるのか?だけど、
こちらも珍しくいい人な君主なので、奇跡的にも思える事態が。
珍しく心温まるお話。
因果応報なできすぎ君な話も多いのだけど・・・
それにしても、国が乱立している時代は、民衆は不幸。
凡人な貴族も大変よね~
同じ著者の「沈黙の王」も読む。
こちらは短編集。
ちょっと短すぎで物足りない。