三田誠広著。

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すんごい波乱万丈な登場人物たちが、新鮮でもあり、??でもあり。

今まで見たこの時代の小説や歴史本とは、かなりちがう解釈の「小説」。
面白くはあるね~
「小説」だから、なんでもありだし。
この時代の歴史を知らないと、訳わかんないかも。
ある程度は、日本書紀等に従ってるものの、キャラがぶっ飛んでる。

*****ネタバレ*****


特に・・中臣鎌足のキャラにびっくりよ。
そうだっけ?
舞をしたり、舞台俳優みたいで、しかも武芸に優れてる、小男。
額田王とともに、加羅出身ってことになってる。
→2人とも日本の貴族じゃなかったっけ?

そして、天智と間人の関係も、あらら。
同母兄妹は、禁忌だったはずなのに。
歴史的に、確かに仲良すぎだけどね。

そして、大海人皇子。
この小説では、母が前に結婚してた王との子で、天智とは異父兄弟ってことに。
ふーーむ、そういう説もあるんかい。

渡来人やたら登場。実は、っていっぱい。
記紀でも渡来系と表記してて、別に隠してないし自慢な雰囲気も。

蘇我氏は百済系ってことに。

小説内では、唐、半島の国の話も結構あって、金春秋も登場!日本に来てる~
いろいろなドラマ&俳優さんを思い出したわ~
新羅や百済、加羅、高句麗。
金春秋やヨンゲソムンと同じ時代なのか・・複雑に絡み合ってるね。

小説なので、超人的な武芸者やら、忍者やら、霊能力者いっぱい登場。

白村江の戦いの意味を考えていって、このストーリーを作り出したんだろうな。
大敗したけど、結局日本は唐に攻められなかった。
大敗するとわかっても、国をまとめるために、唐に力を見せるために
あえてした天智。
ふーーむ、新しいかも。

確かこの前Eテレでもこの戦いの話あったな。


日本書紀は、いいことしか書いてないから、裏を読んでいって
かなり自由な発想のこの小説、面白かった。

感想みたら、当時あんなだったのかとびっくりしてる人も。
いやいや、これは、小説だから。