1 「オラクル」
2 「アルコン」
3 「スカラベ」

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キャサリン・フィッシャー著、井辻朱美訳。


タイトルの通り、エジプト風味のファンタジー。

あまぞんさんより・・・
神をその身に宿すアルコンの後継者をめぐる陰謀と、神の怒りに触れ未曽有の干ばつに見舞われた二つの国。巫女ミラニィは、書記セトと楽師オブレクとともに、正統なアルコンの後継者を探しにでかけ、陰謀にたちむかう。


言葉の端々に、エジプト王朝関連を使ってる。
宗教と政治の絡み合いで、2冊目の途中はちょっと退屈で諦めかけたが
書評を読んで、再開。
なんとか完走。

*****ネタバレ*****

エジプト関連の言葉や風習なんかを使いまくって、世界観を表現。
簡単に異国情緒になるのはズルイかも~

ファンタジーとしては面白くはあった。
やたらの魔法でもないし、裏切ったり陰謀があったりで。
サソリの使い方が新鮮で、ドキドキ。

が、世界が狭いのがちと物足りなかった。
「島」の宗教施設と、港と死者の都(王家の谷が地下でつながってる設定)の3つが
メインなんだもの。あとは砂漠。
国がいくつもあるなら別の国の説明や、国内の生活なんかも細かく描写して
ほしかった。

キャラクターは独特で生き生きとしてて興味深かった。
恋愛の要素はほぼなかったけどね。