舞踏会の日に渡された、亡き母の首飾り。その青い宝石は少女を女王の後継争いのまっただ中へと放り込む。自分の出生の謎に戸惑いながら父の待つ荒野の天文台に戻った彼女を、さらなる衝撃が襲う。―突然の変転にもくじけず自分の力で未来を切りひらく少女フィリエルの冒険がはじまった。

読んだのは文庫本で8冊にまとまったもの。
結構長めだけど、面白くてどんどん進んじゃった。
テンポがいいし、あちこちに展開してて飽きない。

ファンタジー。
竜やユニコーンが登場。お姫様や女王も。
異端や吟遊詩人も。

ただ・・・途中の全寮制女学校でのくだりは・・・なんだ??
それまでのファンタジーな雰囲気とは違って・・・現代の学園ものに。
この辺りはちょっと内容盛り過ぎかな。

全体的には、王国を巡る姫話好きな女性向けファンタジー。
ヒロイン達、登場人物が魅力的で、
予測不能な行動ありで、読んでて面白かった。

さらに、2重構造の背景をくっつけていて、これって掟破り?な後半の展開に。
萩尾さまの「マージナル」っぽいと言えばいいかな。