著者は、小前亮。
前回借りて面白かったので、同じ作者の作品を捜した。
日本の時代ものも描いてらっしゃるのね。
今回のは、中国の「清」の第4代皇帝のお話。
康熙帝。
この皇帝、前見た中国ドラマ「宮廷の泪・・」にもラスト登場してたよね。
ヒロインの孫にあたるからね。
ヒロインはホンタイジ(2代皇帝)の側室で、
3代皇帝フリンの実母。
↑の本は、フリンの子、康熙帝の幼少時(フリンは若くして病死し、8歳で即位)からの話なので、
まだ健在なヒロインも本書でがっつり登場、若き孫を陰に日向に助ける。当時まだ40代だったみたい。
というわけで、懐かしいやら親しみ感じつつ、読んでいくのも面白かった。
康熙帝、すごくいい子で、まじめで賢い。
即位時は重臣が実権を握ってて、彼は政治に興味ないふりをしてて
味方を増やしていき、ついに実権を取り戻す。
その後も善政して、4~6代皇帝の時代は「清」の最盛期と言われる。
ふふふ、「唐」に比べると優秀な皇帝が続いてる~
皇帝の一代記が、本1冊にまとめられてるのも、読みやすかった。
「明」の将軍(漢民族)だったのに裏切って「清」につき、ほぼ地方王になってて、
結局謀反に踏み切った呉三桂の話を絡ませて興味深かった。