中国「唐」の第2代皇帝・太宗のお話。
中国も李さん多いんだ~
著者は、塚本靑史。

今、中国の歴史がマイブームなので、タイトル探していろいろ読んでいるところ

中国の歴史書はね…有名な史記を見ても人数がオーバーな気がしてる。
赤壁の戦いの曹操軍が60万人って・・・
食料とか考えるとありえないような。
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「唐」の建国については良く知らなかったので面白く読めた。
李世民は2代皇帝だけど、「李氏朝鮮」のバンウォンみたいな人物。
事実上彼が活躍して建国。
兄の皇太子と弟(どちらも同母兄弟
)を殺して、父の初代皇帝を引退させ、即位。

以後は善政して「唐」を確立した有能な皇帝。
本ではちと美化してないかい?な面も。ほんとに皇太子はダメな奴だったのか?とか。
最後、後継者の選定を誤り、次の第3代皇帝の時に則天武后が登場するのは皮肉。
李世民の後宮にいた武氏が、息子の皇后になって、遂に自分で女帝になるんだもの~
皇后もいい人って描かれてて、でも息子たちはことごとくダメダメ。
皇后の3人の男子のうち、長男は皇太子になるのに男色にはしったりして廃嫡。
次男は皇帝に溺愛されるが、これも廃される。
3男は優しい子、というので結局彼が皇帝になるが
↑のように、父の側室に手を出すわけで・・・そのうえ妻に牛耳られるダメな奴

別の妃の子が優秀だったらしいが、母は「隋」の煬帝の娘なので、却下。
結局次の皇帝によって殺される運命に。
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読み物としては、駆け引きのシーンが多くて面白かった。
でも、説明が足りない部分があって、判ってるでしょな書き方が気になる。
もっと素人にもわかる解説をしてほしい。
しかたないことながら、似た名前が多い(一族は同じ字を名前の一字に使う)、
地名の位置関係が分からない、ので
ちらちら前に戻って確認したりと、どんどこ読み進むのが難しかった。
「隋」も「唐」も高句麗遠征を何度もしてて、そして失敗してる。
李世民の時代に、前ドラマ『剣と花』で見た淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)が登場。
確かに強くはあったのね~隋の煬帝と唐の太宗に負けてない。