図書館でレンタル。

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タイトルで決めたのだけど、大正解!

中国の歴史もの好き~としては、宮城谷さん推しなのだが
この人のは読みやすい~もっと探してみようっと。

著者は、小前 亮 さん。

なにより英雄の一代記を描きながら、1冊でまとめる簡潔さ。
よけいな描写がなくて、さくさく物語が進む。

「青き狼の血脈」はチンギス・カンの孫、バトゥの目で見たモンゴル帝国。
            2代目大カーン、オゴディと彼の死後の王座をめぐる戦いの話。
            モンケVSグユク(いとこ)

「中原を翔る狼」も、チンギス・カンの孫、4代目のクビライ(フビライ)の目で見たモンゴル帝国。
            3代目の死後、クビライが4代になり亡くなるまで。彼が南宋を倒し、「元」をつくる。
            クビライVSアリク・ブケ(同母兄弟)

この人誰?と見出しの家系図を見直さなきゃいけないのは、慣れないモンゴルのお話なので
しかたない(名前が似てるのも原因?)

失敗だったのは、後の時代になる「中原・・」を先に読んじゃったことかな。
両方を読み直して、家系図を理解しないと~
結構、というかすごい骨肉の戦いになってる。
末子相続といいながら、結局は強い者が大カーンになってるもの。
ただし、負けても王族の命は取らなかった。

この時代の本は・・どうだっけ、あまり読んでないかも。

クビライは兄弟でモンゴル帝国を分けて、中国を相続しただけと思ってたら
全然違う。クビライは全体の長だったんだ~
あまりに広い領土なので、西方は征服した一族が、かなりアバウトに領土にしてる。
支配者たち、語学が堪能で、本も読んでるとかも、意外な感じ。
遊牧民で野蛮なイメージあったから。

著者はこの時代の研究者でもあるみたい。

あとで、歴史年表やネットで調べてみよう。
チャンウク君@「奇皇后」は元最後の皇帝で、チンギス・カンの孫であるクビライ、
クビライの孫のひ孫になるのか。
クビライ達は超やり手の武人で政治家なのに・・・安定しちゃうと・・・あんなになるのね。

ちなみに、クビライが大カーンの時に元寇。
高麗の話も登場。


-家系図-

兄弟は左が兄。母の血筋が重要だった。嫡子でないと、当主になれず。
妻はいっぱいいたけどね。

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↑の妃の上に書いてある、フンギラトは、モンゴル名門だった。
ちゃんうく君は確か、母の血筋は低かったらしい。すぐ死んじゃった弟は異母弟なのか。
ふーーむ。