作者はダイクストラ好子。
ヘンリー8世の6人の王妃たちのお話。前に映画「ブーリン家の姉妹」見た時にも調べたが、
この本はとっても詳しかった。
愛憎に宗教が絡まって、本人よりもまわりの思惑と野心につぶされた悲劇の王妃達。
⑴キャサリン・オブ・アラゴン・・1509年結婚、1533年離婚。メアリー女王の母
スペインアラゴン王とカスティーリャ女王(コロンブスの投資者)の娘
甥は神聖ローマ皇帝カール5世(結婚の無効を認めなかったのでもめた)
敬虔なカトリック、娘メアリーの将来のために離婚を拒否してた。
⑵アン・ブーリン・・1533年結婚、1536年処刑。エリザベス1世の母
父方は4代前は平民、母方がノーフォーク公につながる。
この本でも気が強かったと。王様は結婚するまでの9年間ベッドインは待ったそう。
そんなに時間かかったんだ。その間に王妃のような生活はしてたみたいね。
ずーっとアンに夢中だったのに、結婚したとたんに・・・
愛人との息子はいたそう(若くに亡くなる)なので、どうでも正式な結婚による息子が欲しかったのね。
⑶ジェーン・シーモア・・1536年結婚、1537年出産時に死去。エドワード6世の母。
アンのまたいとこ。アンの処刑2週間後に結婚って・・・
反対に大人しい女性だった。こちらも兄に利用された?
⑷アン・オブ・クレーブズ・・1540年結婚・離婚。
肖像画と顔が違うと王が激怒したとか。離婚して幸せに暮らした。
ドイツの貧乏貴族の娘。あっさり離婚してくれて、母国ドイツとの関係もあり、王様は大事にしてくれて
一番長生きで幸せに暮らした。王の妹という立場になり、政略結婚しないですみ、裕福に暮らせた。
⑸キャサリン・ハワード・・1540年結婚、1542年処刑。
アンの従妹。
王50歳の時に19歳で結婚。叔父にあたる同じノーフォーク公の思惑があったが、ハワード家はブーリン家と
は違って名門貴族だった。結婚前から恋人とあいびきしたり、結婚後も愛人がいたり奔放だったのが
敵側に見つかって王にばれた。
ノーフォーク公は姪といっても、自分のことしか考えてない・・・
⑹キャサリン・パー・・1543年結婚、1547年8世死去。
彼女のおかげで、庶子扱いだったメアリーとエリザベスは王女の地位に
戻ることが出来、教育も受けることが出来た。
若い子に懲りたというか、王も病気がちになり子作りはあきらめたのか、この女性は2度の結婚歴のある
未亡人で、妊娠経験はなかった。穏やかで賢い女性だった。
王を看取ったのちに、さっさと再婚。
王位:ヘンリー8世→エドワード6世→メアリー1世→エリザベス1世。
・・・・・
とにかく、ヘンリー8世の性格が強烈すぎる。
いろんな人処刑しすぎで、野蛮としか・・・方法もすごいし。
まわりの人達は怖かったろうね・・・3番目以降、よくこの王と結婚する気になったよ。