図書館で4冊のシリーズを借りてきて一気に読んだ。
作者は佐藤雅美さん。
時代は江戸時代の後期。
腕利きで義に厚い宗哲だが、実は若い頃訳あって人を斬り、長い逃亡生活を
送っていた過去を持つ。そのため「その筋」から厄介な頼み事を持ち込まれることもある。
小説で↑の設定のとおり、江戸時代の江戸の風俗から医者の生業、
「その筋」の抗争などなど、それは細かく描写しててすごい~
どんだけ調べたの?って感じでリアル。
この小説によると、幕府もいちおう庶民の事を考えてると感心。
庶民のための療養所があった(だんだん腐敗していったらしいが)。
証文が重要で、嘘を書いたら重罪。
殺人は死罪。
劇薬はあぶないので、身元がわからないと売れないし、名前等を記録させた。
薬をズルして別の薬にすり替えたら死罪。
宿で病人が出たら、ちゃんと医者に見せたり、親戚に連絡したりしなくてはいけない。
(宿代とかは本人が払う)
当時長逗留の場合は、宿の主人がお金を預かってた。
一応、ちゃんとした裁判をしたとか。
(牢名主制度は残念だったみたいだが)
当時女性は、気に入らないと離婚出来たし(子は置いて出た)
再婚も出来た(出来ない風潮になったのは明治からみたいね)。
不義密通は死罪だが、みっともないのでほとんどが訴えなくて、お金で解決した。
などなど、他にも「その筋」なんかどうやって調べたんでしょ~
時代小説はいろいろあるけど、毛色が変わってて面白かった。
この4冊でもうシリーズは終了なのかな。
この作家さんは、ネットで検索して出てきた方。
作家さんをあまり知らなくて面白い本を捜せないので
ネットで検索してみたのよね~