中古店で見つけて購入。
歴史好き~ファンタジー好きにぴったりな小説♪
1989年、第1回ファンタジーノベル大賞受賞作、作者は酒見賢一。
大賞の選者のいのうえひさし氏は「シンデレラと三国志と金瓶梅とラストエンペラーの魅力を併せ持つ
奇想天外な小説」と高く評価したそう。
*金瓶梅:明代の長編小説
*****~~~~~ネタバレ~~~~~*****
あきらかに中国のどこかの王朝をモデルにした架空の国「素乾国」のお話で笑えるのよ。
韓ドラ史劇にも登場する言葉、「宦官」「玉体」「公主」「官女」・・・の言葉があちこちに登場して面白い~
形式も、のちの王朝の歴史書を見て書いたって形にしてたり、
○暦元年なんて書いてたりと、ふざけてるというかなんというか。
妃候補に選ばれた田舎の少女が、後宮でどうしたら皇帝に気に入られるかの怪しい授業を受けつつ
反乱に立ち向かっていくっていうお話。
ヒロインの美少女「銀河」のお転婆というか無邪気さというか力強さも
楽しくて一気に読んじゃった。
途中はちょっと大人なネタも軽く書いている。
もっとヒロイン達の活躍を見たいけど、この短い小説しかないみたいで残念。
この作者、初めて聞いたお名前だけど、映画「墨攻」の原作者なんだ。
まず漫画になってそれからアンディ・ラウの映画になったんだ。へーーー
ちなみにこちらも「雲のように風のように」というアニメ(80分)に。
へーーーちょっと大人なストーリーをどうやって展開させたのかな?