図書館で借りてきた。
著者は佐藤賢一。この方フランスのブルボン朝時代の話を多く書いていて
「褐色の文豪」(「モンテクリスト伯」の著者、アレクサンドル・デュマ)
「双頭の鷲」
「王妃の離婚」
は読んだ。
今回はルイ15世の寵姫、ポンパドール侯爵夫人のお話。

平民出身ながら、美貌と利発を期待した継父(実父と噂)が
歴史や地理、フランス語、修辞学、科学、幾何学、哲学、声楽や楽器の演奏、古典バレエなどを習わせる。
16歳で社交界デビューし、その才媛ぶりが評判に。
19歳で領主貴族と結婚。娘出産。(当時は結婚しなければ一人前とみられなかった)
21歳くらいで国王の寵姫に。以後ずっとその座にとどまり、政治にもかかわる。
ほんとは・・・細かい所は創作かもしれないが、
事実42歳!で亡くなるまで国王と共に王宮の中で過ごしたわけで
とっても魅力的だったのは確かよね。
語りも読みやすくて、面白かった~
生き生きとした描写で引きつけられる。政治や恋愛の駆け引きもすごい~怖い~
この後を継いだルイ16世&アントワネットがあんなことになるのは・・・
この15世や派手好きな14世の所為でもあるのかもしれないが。
戦争いっぱいしてる割に、うまくいってないしね。
アントワネットの実家のハプスブルク家とブルボン家との確執も良く分かった。
なぜに王妃があれだけ嫌われたかも。
これ、漫画の原作にもなってるんだ。
あとね、モーツアルトもこの時代の人なんだ。ふむふむ。
・・・・・
もうひとつ、同じ作者の「黒王妃」ってのも借りているので
次はこちらに取り掛かる予定。
怪しいタイトルだが、主役はフランス王アンリ2世の王妃、カトリーヌ・ド・メディシス。
黒衣を好んだところからきているそうで、別に黒魔術ではない。