BSで再放送。このシリーズは好きで毎週録画して見ている。
3人の王妃のお話。
*廃妃ユン氏
・・・暴君・10代王・燕山君(ヨンサングン)の母
これは身分の低い王妃が嫌いな王の母の陰謀
だから将来暴君になって大変なことに。
*チャン・ヒビン
・・・3大悪女、19代王の王妃。
こちらも世子の母の権力を恐れた勢力の陰謀に見える。
ドラマほど、いい王様ではなかったんじゃない?
*貞純王后
・・・『トンイ』の子・21代王・英祖の老後の王妃。
66歳の王に15歳で嫁ぐ。
実子はなかったが、後に若い王を操って政治を動かす。
王は改革しようとしたのに、元に戻す。
西太后みたい?
長く500年続いているけど、結構波乱万丈な王朝よね。
ここからは個人的意見。
王権が微妙なバランスの上に立っていたから?
王が権力を持とうと思えばふるえるし、
王が弱ければ、家臣の権力が強くなり派閥抗争も多くなる。
王妃・側室を通じて権力を持てるのは、王が強いからだもの。
儒教と言いながら、長男が必ずしも王になってない。
そこに他の勢力が入る余地がある。
王母強いし王妃強いので、母の身分・勢力によって王権の強弱が変えられたりする。
あっさり大奥のように、正室は飾りにして、身分の低めの女性を側室にしてたほうが
外戚問題起きない。春日局は正解。
官僚の派閥抗争が多すぎ。
ドラマでも描かれるけど仲悪いよね。
江戸幕府の官僚組織とどう違うんだろう。
番組内でも言っていたけど、将軍の力は初期以外はなくて、
有力家臣が合議で政治してたんだよね。
似ているんだけど、どこが違う?
譜代VS外様という対立構図がないのが、有力官僚の結束を弱めた?
そして、3人目の王妃の話を聞いて思うこと。
この時代は1800年頃。
この時代に改革派を廃し、守旧派が勝っている。
以後、キム氏一族が実質的な政治を行う。
科挙って、いい制度のようでも儒教書籍の暗記が試験だもの。
平安時代っぽいのかな~
封建社会から脱却出来なかったのが、後で影響するんだろうね。
生活面では、女性は学問出来なかったし、たぶん下層民も読み書き出来なかった。
『チュノ』でびっくりしたように奴隷制度がずっとあったわけだし。
これらは近代化の障害となっただろう。