メデジンの妖精かおり。
彼女は本当に忙しいのです。
かおりさん、遅くまでご苦労様です。
何してるんだろう。
ネ、ネトゲ…。
結局、彼女は朝5時までインターネットでゲームしていましたとさ。
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朝５時までネトゲしちゃうかおりさんは、
「世界の村で発見！こんなところに日本人」
という番組に、コロンビアのメデジンという所で、
日本語を学ぶ生徒たちに日本語を教える先生として
紹介されたすごい人なのです。
かおりさんは今、
「日本語スピーチコンテスト」の準備で大忙しです。
カリという街では
日本語スピーチコンテストがありますが、
ここメデジンにはありませんでした。
カリの日本語スピーチコンテストに参加した生徒さんが
「とても大変だったけどとてもいい経験になった。
メデジンでもスピーチコンテストをやって欲しい」
とお願いされて、かおりさんが立ち上がったそうです。
コロンビアでメデジンの他に日本語スピーチコンテストは
ボゴタという街とカリという街であります。
この3つの街でメデジンだけ決定的な違いがあります。
それは主催団体がないということです。
主催団体がないという事は、お金がない、人員がない。
かおりさんは全く何もない状態から
日本語を勉強している生徒のためにメデジンでも
日本語スピーチコンテストが出来るようにと
大使館に出向いたり、街のお店を駆け回り
スポンサー協力をお願いしたりと、
メデジンのスピーチコンテストのパイオニアなのです。
そんなかおりさんの日本語の授業は一体どんなものか。
海外の人の日本語の授業は一体どんなものか。
私も参加させていただくことに。
１コマ目
レベル１のクラス。
いちばんやさしいレベルのクラスですね。
やさしいレベルのクラスの子には
スペイン語で説明をしながら進行します。
この日は、数の数え方をやっていました。
物なら「ひとつ」
人なら「ひとり」
動物なら、本なら、車なら、鳥なら、イスなら…。
日本語って複雑ですね。
スペイン語だったら、人でも物でも「ウノ！」ですよ。
チーさんも先生気分で参加中。
２コマ目
このクラスはスピーチのテストの日でした。
玉ちゃん、ろくろ君、イサちゃん (全員コロンビア人)
３人の生徒さんのスピーチを聞かせていただきました。
イサちゃん。普段は英語の先生。この時間は日本語の生徒さん。
表現力がずば抜けてすごかった。日本語もものすごい上手。
これ、全部暗記の３分間スピーチなんですよ。すごい。
玉ちゃん。玉ちゃんのスピーチは、
私たちバックパッカーを感動させた。
「場所のことを一番よく知る方法は、
迷って、戻る道を探すこと。」
「知っている道を行きたいのではなく、
知らないところに行って、知らない人に出会い、
新しい発見をするかもしれない。
それはまるで冒険みたいでワクワクする。」
日本のことが好きということが分かる、こんな一文も。
「北海道の雪まつりに行きたい。
ここは雪が降らないから、雪の道を歩いてみたい。
どんな気持ちになるか、どんなことを思うのか。
京都で、お寺やもみじを見たい。
春には、桜を見ながら友達とお酒を飲みたい。」
素敵な言葉たちばかり。
かおり先生からのお話。
かおりさんは授業中は別人です。
このクラスはレベルが高いので、授業中、進行は日本語です。
一等賞になったイサちゃん。
大好きなポッキーをもらってとっても嬉しそう。
３コマ目
本日最後の授業。レベル６の授業です。
一番人数が多いです。10人ぐらいです。
生徒さんがスピーチを発表していきます。
それはすべて日本語で、日本に関する内容ばかり。
「日本語教師になりたい」「日本に行きたい。」
「日本のアニメを見すぎてお母さんに怒られた。」
私は、初めて聞いたから、どれも感動したし上手だと感じた。
かおりさんはみんなのスピーチを聞いて分析し、感じたことを
スペイン語を交えてアドバイスしていく、ひとりひとりに。
ペナさん、バネッサ、チー旅、セバ夫君、アンジーちゃん
商品ゲットした生徒さんたち、嬉しそう。
ここではポッキーがすごい人気らしい。
みんな日本語の勉強をがんばる生徒さんたち。
地球の裏で、日本語を、日本文化を教えている人がいること、
日本に恋焦がれ、日本語を毎日勉強している人がいること。
今日一日で聞いたスピーチを書き留めたメモ。
知らなかったなあ。嬉しいな。
私も今日はちょっとだけ、日本語の審査員みたいな
役回りだったけど、みんなむっちゃ上手だから！
チーさん全然感動したから！ありがとう！
明日は、おやすみなので、メデジンの観光です。
今日も読んでくれてありがとうございます。
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くりっくしちゃえい。