日本に生まれて
両親に何不自由なくここまで大切に育ててもらって
友達、先生、上司に恵まれ、
23年間幸せに生きてきました。
ごめんなさい。
大人になった私は
異国の地で、
道端で寝ました。
ハハーン、
こんな娘を今でも愛してくれていますか。
ああ、生きてる。
タ「チー旅のチーさん。起きてくださいー。」
チ「………zzz」
タ「朝ですよー。」
チ「………んー…zzz」
タ「起きてくださいー。ヒッチハイクやりますよー。」
ズボッ。(鼻の穴に指をツッコまれる)
チ「………もっとやさく起こしてよ(怒)」
タ「2時間も寝かせといてやさしいやろ(笑)」
あ、タビジュンは、私が寝ちゃったから起きててくれたんだ。
すんません。
ヒッチハイク……。
やるのかね。やりますか。
まだ朝だっていうのに、暑いな…。
やりたくないよーーーー(泣)
今日も1台目を捕まえるのにめちゃめちゃ時間がかかったなー。
でも1時間ちょいなんだけど。
暑くて暑くて時間が長い。
いつもはヒッチハイクの車の中で
寝ないタビジュンが珍しく寝た。
昨日、寝ないで朝まで気張っててくれたもんね。
ありがとうね、兄やん。
キレイな青空
このトラックのドライバーさんね、
止まっているところにこちらから声を掛けて
最初は断られたんです。
でも、方向は一緒だから懇願したら乗せてくれたんです。
それで、道中、エンパナーダを買ってくれたんです。
しかも、私たちに4個ずつ。
ふたりで4個じゃないですよ?4個ずつ。
普段でも4個も買えないよわしら。
本当に、おいしかったし、ありがたい。
なにより、心の温かさに触れられて嬉しい。
よし、一発サンティアゴ、目指しましょう。
2台目は小さな車に荷物をいっぱい積んだ若い人たちでした。
私たちは荷物が6個もあるのに、
それでもそんな私たちのために止まってくれた。
国境手前にある湖にバカンスに行くところでした。
だから荷物いっぱいなのね。
降ろしてくれたところで、水を分けてくれたり、
「Chile」の看板を書いてくれたり、
もし車がつかまらなかった時のバスの事を教えてくれたり、
何かあった時のために連絡先を教えてくれました。
車つかまえてくれたり。
「がんばれるー!」
人の愛に触れて、元気を取り戻します。
「止まれー!!!」
「止まってくれー!」
炎天下の中、コーラだけが私たちの癒し。
コーラ………ありがとう、コーラ。
何とか、3台目、止まってくれました。
彼もまた、国境は越えず、国境手前の町に行くとのこと。
チリへの道のりは遠いなー。
今日、国境を超える予定だったのですが、
予想以上に国境手前で台数を刻んだので
今日は最後にここまで連れてきてくれた
ドライバーの方とこの町のキャンプ場で一泊することに。
アルゼンチンペソも使い切りたいしちょうどいいね。
キャンプ場は300円ぐらいでした。
安っ。
国境の町ってなんでも高いと思ってたら
安っ。
また、タビジュンのそばにはトモダチが。
「お座り!」
「お座りや!」
「座れゆっとんねん!」
「お座り分からへんのか!?」
「お座りはこうやろ!」
「おいお前どこ行くねん!」
「なんやねんこれ。」
「ええ子やなーーー!」
「よーしよしよし!」
「うははー!」
「うひゃひゃー!」
本当にタビジュンは犬に好かれます。
「別に俺はそんなに犬は好きじゃない」って言うけど
これは誰がどう見ても相思相愛ですね。
このキャンプ場が本当に居心地が良かった。
物価もそれほど高くない。
食パンとトマトと玉ねぎを買って
枝を拾ってきて火を起こしてホットサンドを作って食べた。
全然凝った料理じゃないし、ご馳走じゃない。
なのに、すごく疲れた日に、ステキな町に辿り着いて
あたたかいものを自然の中で食べたら
まるで魔法がかかったみたいにおいしかった。
私たちはいつも、「なるようになる。」
という精神でここまで旅して来ました。
流れに身をまかれば、いつも絶対にHappyが待ってるっていう
ハイパーミラクルメガトンポジティブ思考の持ち主が揃ったのです。
だから、朝は時間決めて起きることもないし
ヒッチハイクを始める時間も。
今日の行先も、ゴールも、終わる時間も。
でも、決めてこなかったから、
私たちの自然なタイミングだったから
素敵な出会いがたくさんあった。
素晴らしい経験もわんさかあった。
時間を決めていても、
素敵な出会いはあったと思ってます。
どっちに転んでも、
素敵な経験をするこことは間違いないですね。
何にも縛られない、
次に何が待っているか分からない、
この旅の仕方が本当に大好き。
明日はいよいよ国境越え。
アルゼンチンは終わってチリに入ります。
あしたもがんばりませう。
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