テントの中で目が覚めて、一日が始まります。
結構いいテントです。
風もしのげてばっちりです。
4,000円とか4,700円とかそんな値段だったのを
ふたりで割り勘して買ったので、2,000円とかです。
南米の宿は一泊1,000円は超えてくることがほとんどなので
すぐに元が取れますね。テントっていいね。
さあ今日もヒッチハイクです。
エブリデイヒッチハイクです。
泊まった小さな町のキャンプ場の目の前が
40号線なので移動してすぐにヒッチハイク開始。
40号線は一本道でずっと北に続いてるのです。
段ボールには
「RUTA40 NORTE」って書いてあります。
「ルタ クアレント ノルテ」て読みます。
「40号線 北」って言う意味です。
行ける所まで、北へ。
なかなか遠くまで行く車が捕まらず、
近くのガソリンスタンドへ移動。
タビジュン兄やん曰く、ガソリンスタンドはイージーだそうです。
ガソリンスタンドへ移動してすぐに
タビジュン兄やんは道の様子を見に大きな交差点まで。
私は荷物番、兼、拾ってくれる人待ち係。
座って待っていること、10分……。
私の前におじいさんが立ちました。
座っているチーさんに背を向けて
どこかを見ているかのように静かに立っている。
そのおじいさんがくるっと振り返り一言。
「カモン。」
( ﾟДﾟ)！？
静かにそういうと、彼はスタスタ歩いて行きました。
逆ヒッチハイク！
①野宿セットの手さげ
②食材の手さげ
③チーさんのサブバッグ
④タビジュンのサブバッグ
⑤チーさんのバックパック
⑥タビジュンのメインバッグ(特大激重)
カモンと言ってくれた彼について行かなければ！
ただ６つの荷物を一気に持っていけないことぐらい分かる。
瞬時に優先順位を付けて、持てるだけの荷物を持って
えっちらおっちら彼の後を追う。
反対車線に自分の車が止めてある彼の元へ。
荷物を３回に分けて全部運び終えて、
タビジュン兄やんが帰ってこない…！
遠くの方で偵察帰りの兄やんが
こちらに向かってちんたら歩いてるのが見える。
「あ、帰って来てる、良かった…。」
と思ったのもつかの間、兄やんは忽然と姿を消す。
は！？(ﾟДﾟ)
姿が消えた辺りを探しに行ったらパン屋さんに入っていました。
コーラ買ってました。
兄やんもチーさんと同じぐらいコーラ中毒者です。
チ「タビジュン！車、つかまったよ！」
タ「え！？まじ！？」
ふたりで急いで車に乗り出発です。
ガソリンスタンドに移動してからすぐでした。
声を掛けてくれたのは彼からなので
私たちは何もしていませんがね。
フランシスコさん。
バリローチェまで進みます。
どれぐらいかというと、たっくさん進みます。
距離とか、書いてなくてごめんなさい。
タビジュンのブログで書いてくれることを期待します。
途中寄ったガソリンスタンドでエンパナーダや
サンドウィッチやジュースをたくさん買ってくれました。
気前のいいフランシスコさん。
バリローチェい着いたのは夕方ごろ。
フランシスコさんは街中のとあるところに車を止めて
私たちにツーリストインフォメーションのある場所を教えてくれた。
そこで宿を聞くと良いよと。
普通はね、「じゃあ気を付けて。」ってここでなるんですよ。
でもね、彼は「ここで待ってるから。」と言ったんです。
全ての荷物を彼に託し、
ふたりで教えてもらったインフォメーションへ。
英語の話せるインフォメーションオフィスで
この近くの安宿、キャンプ場の話を聞いて
彼の待つ場所へ戻ります。
インフォメーションで紹介してもらった最安値の宿まで
彼は連れて行ってくれるつもりなのです。
バリローチェの街中は、急な坂が多くて
ザックを背負って歩くにはとても大変。
宿の目の前まで送り届けてくれたフランシスコさん。
ちなみに宿の名前はサンフサンシスコ。なんたる偶然。
ここで彼とお別れ。
きっとこの先、彼に会うことは二度とない。
ヒッチハイクはそんな世界の話。
私たちはもう、バス移動できるアルゼンチンペソがないから
ヒッチハイクをしているわけで、お金を使ってお礼も出来ない。
一生懸命覚えたスペイン語で「ありがとう」って言うだけ。
届いてくれていることを願う。
自分の人生において、できるだけ多くの人に出会って
出来るだけ人にやさしくされたいと思った。
その数が多ければ多いほど、自分も人にやさしくできると思った。
ね、兄やん。
そう思うよね？
「俺オレンジも似合うやん！♪」
タビジュンお疲れ様です。
また明日も、よろしくお願いします。
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