南米はバスが消えることがあるらしい。 | チー旅。〜世界一周する(仮)〜


アルゼンチンはブエノスアイレスに到着。

夜に宿に着き、次の日にはチェックアウトし、

チリ、サンティアゴ行のバスチケットを買い、

その日の夜にチリに向かいます。

え?アルゼンチン終了ですかって?

そうです。アルゼンチン、終了です。





ちょっと目的がございまして。





チーさんはとにかくチリへ行きたかったのです。






24時間もいなかったけど、上野山荘っちゅう

日本人宿でたくさんの人と仲良くしていただきました。

別れを告げて、バスターミナルへ。



南米初のバスです。

南米初っていってもね、もう半年旅してるんですよ。

バスに乗るぐらい、お茶の子さいさいへのカッパですよ。

言葉が通じないなんてね、中国で経験済みですよ。

(スペイン語の指さし会話帳は持ったぜ。)




かかってこいや、南米のバス。




チケットには、バス会社と目的地と時間と

プラットホーム番号が書いてありますね。



プラットホーム番号は「37から51」って。

範囲広ない?



どうやら、出発時刻の15分前になると範囲内から

プラットホームが決定されてターミナルの

モニターに反映されるシステムらしい。




ようするに後半の15分ソワソワするシステムです。



だから私は30分前から血眼になってモニター見てたわけですよ。

モニターに映し出されるのは、

時間とバス会社と目的地とプラットホーム番号。






私のバスは20:45。

20:30………モニターに出てこない………。




近くにいた人に聞いてみた。



「来る来る!」(多分そう言った。)


まあ、遅れることもあるか……。






20:45………時間になった……。

また別の人に聞いてみる。



「ああ…遅れてるだけ!来る!」(多分そう言った。)



やっぱり遅れてるんだ。






21:00………。

待てないジャパニーズと思われてるかな。

また別の人に聞いてみる。



「うちのバスじゃない。来る来る。」(多分そう言った。)






21:15………予定より30分経過…。



「37から51の間。来る。」(多分そう言った。)






んーーーー。



20時半ぐらいなら全然明るいけど、もうさすがに暗い。

人もだんだん少なくなってきた気がする。




一時間待って、また別の人に聞いてみた。

そしたらその人は私のチケットを見てどこかに電話を掛けたんです。

電話でしばらくしゃべって、私に何かをつたえようとしてくれてる。


なんだ。何て言ってるんだろう。スペイン語、ワッカンネ。



「Bus Go!」



バス ゴー?


嫌な予感しかしないんですけど。



カモンカモンと、彼は全く関係のない

バス会社なはずなのに私をどこかへ案内してくれました。

プラットホーム、変更にでもなったのか……?





あれ…プラットホームから離れていく……。




彼が連れてきてくれたのは、オフィスでした。

これは………いったいどういう状況だ?



私が持っているチケットのバス会社のオフィスは閉まっていて

これまた全く関係のないオフィスのお姉さんと彼が話している……。

ふたりとも、状況を伝えてくれるけどスペイン語で分からない。



「トゥモロー」とか言ってたから、

なんとなく察したけど、とにかく状況が分からない。



このチケット1万円もするんだよ。

私がバスを見落とした?あんなにモニター見てたのに?




ここまで案内してくれた彼はお仕事があるから持ち場に戻り、

お姉さんが一生懸命何かをやってくれている。



でもね、状況が分からないのって本当に怖い。

とにかく何が起きてるかを知りたい。



あ、上野山荘の電話番号、持ってた。

上野山荘のオーナーは日本人の女の人でスペイン語が話せる。

電話をかけてもらって、オーナー(いつこさん)に通訳してもらおう。



少し英語が分かるお姉さんに、電話番号を見せて

「スペイン語が話せる日本人の電話番号です。

お願いだから電話をかけて欲しいです。」

この時点でチーさん半べそでした。悔しいけど。




お姉さんが快く、いつこさんに電話をかけてくれて状況を説明してくれた。

電話を代わって、いつこさんから状況を聞く。



「大変なことになりましたね。」

「今どういう状況なんでしょうか?」


「どういう状況かといいますとね、あなたの乗るはずのバスは

都合が悪くなってでなくなったって。」



チーさんのバス消えたん!?(泣)




「それで21:15のバスと合同になるっていうアナウンスがスペイン語で入ったの。」


難易度高いなー南米!(泣)




それは……防ぎようがあったのか……?




「とにかく、そこにいても今日は乗れないから、

今日はこっちに戻ってきてまた明日の朝、

事情を説明しにオフィスにいくしかないわね。」



うわあああ………。

なんか、泣ける。



今となっちゃブログの恰好のネタだし、いいんだけど

この時はよく分からない感情でずっと半べそでした。



結局、ひとりだから、不安なんです。

ひとりで旅行してるけど、こういう時は怖いとも感じるし心細い。




仕方ないから、真っ暗なブエノスアイレスの街へ。

来た道を引き返すのはいいけど、

ここめちゃめちゃ治安悪いんでっせ。



バスターミナルのすぐ横はスラム街。

市内も強盗多発だとか。

いつこさんに夜は出歩くなって注意された。

そんな街を歩いてます。



ああ、生きてるな…。




お恥ずかしながら、宿に戻ったら、

ケープタウンから私と一日遅れで到着した

あのタビジュンが。


タビジュンのあのニヤッとした顔。忘れんわ。



ゆりちゃまにもまた会えました。



でも、みんなが励ましてくれた。

夫婦で南米の旅をこれから始まるしゅういちさんなつみちゃん。

ありがとうございます。もう一日、お世話になります。

強いて言うなら佐々木ポチっていう61歳のやかましいおじいだけ

私がバスに乗れなかったことをずっとバカにしてきました。

覚えてろよ……いつかマイル全部奪ってやる。




南米のバスは完全にトラウマだし、予定は一日遅れてしまったけど

タビジュンとゆりちゃまに再会できたからこうなって良かった。

いつこさん曰く、このケースは初めてだったそうです(泣)



そして私たち3人は、朝まで語り明かしたのでした。




スペイン語、勉強しよ…(泣)


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