「アルコールの飲みすぎで、肝臓の数値が...」というような話を良く耳にすることがあります。特にその中でも多いのが脂肪肝といわれるもので、肝臓の細胞に必要以上の脂肪が蓄積された状態のことで、これをそのままにしておくとアルコール性肝炎を起こす可能性があるとして要注意の状態とも言われてます。
肝臓は、ビタミンやグリコーゲンなどを貯蔵する働きをする臓器でなのですが、本来は脂肪はためないように出来ており、作られた脂肪はコレステロールを含むリボタンパクと一緒に運び出されるのが通常で、脂肪を作り出す能力が、運び出す能力を上回ってしまうことによって、余った脂肪が肝臓に溜まり始めるという状態になってしまいます。
このように、脂肪を作り出す能力と運び出す能力のバランスが崩れた状態が、アルコールを代謝する時に起こりやすいために「アルコールの摂取を抑えなさい...」ということになるのです。
とはいえ、アルコールは生活に潤いをもたらせたり、人間関係を円滑にするために一役買ったり...時には、日頃のストレスを解消したり... 色々な良い面もあります。もちろん依存性が見られるほど常習性が高まれば問題もありますが、適量の飲酒は免疫活性も高まるといいう話もありますので、付き合い方が大切ということになると思います。
実際に肝臓に脂肪がたまった状態でも、2週間ほどアルコールをやめることによって、肝臓の状態が元に戻る人が多いようなのですが、アルコールによってストレスが増大し、他の意味で健康を害してしまったのでは元も子もない...ということになります。しかし、アルコールをやめないでも脂肪肝を防ぐ方法があるそうなのです。
つまり、先ほどのバランスの崩れた状態になりにくいために必要な栄養素を充分にとるという方法です。その「お酒を愛する人にとってありがたい栄養素」は、ビタミンB群に含まれるコリンとイノシトールという2つの抗脂肪肝因子と言われるもので、レシチンにも含まれています。アルコールを代謝する時にニコチン酸というビタミンB群のビタミンが消費されるために、なるべくビタミンB群やレシチンを含んだ食品を多く摂ることを意識しながらお酒を飲むことで、脂肪肝のリスクも少なくなるということになります。
レシチンと多く含んだ食品って...と思う方もいますので、少しだけ紹介しておきますが、レシチンとい名前がギリシャ語で卵黄を意味するレシトースに由来することからも、卵黄や豆類、豚肉、チーズなどが挙げられます。
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