言い間違えについて一番初めに言及したのは心理学者のフロイトだと言われています。 言い間違えにはその人の無意識の願望や欲求、考えている事などが表出しやすいと言われている。 代表的な例では、会議中に議事進行役の人が、「これから会議を開催します」とするところを 「これから会議を終わります」と開口一番に間違いを犯してしまうケースです。
これは、心理の中には間違いなく、その会議が面倒くさい、怠い、早く家に帰って寝たいなどの マイナスの気持ちがあることが見え隠れしています。他にも、とある付き合っているカップル がデート中に、彼氏が彼女の名前を間違えてしまうという事もよく笑い話になる。 これは彼氏の深層心理下に昔の元カノである女性に未練や思い出がある証拠です。言い間違いのほとんどは無自覚でまったく意識していない時に急に言葉や行動が出てきます。
それこそが人間の本音や本心を表す最大の鍵なのです。何か隠し事をしていれば、 しぐさや態度がぎこちなくなるのと同様に、例え意識していなくても、本能や潜在意識で 感情が揺れ動き、それが言葉や体の動きのサインとなって出てくる。 会話をしている時の些細な言い間違いにこそ人間の本性が見え隠れするものなのです。 ただ、例外として、頭の回転が速い人も言い間違いが多いと言われています。 例えば「ネコ」と言おうとして「犬」と言ってしまうなどの場合は、そこに関連性があり、 脳がフル回転しているから、余計な事まで頭の中に浮かんできてしまう状態です。 本音や本心が出る場合と、情報の混同から来る言い間違いの2通りがあるわけです。
威哥王
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