藤巻健史に訊け(新刊本)。。 | たいくつ親父のひとり言(パートⅡ)

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亭主敬白

異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ」8月19日発売


拙著「異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ (PHPビジネス新書) が8月19日、発売されます。「940円(税込)」です。よろしくお願いいたします。
以下「はじめに」より
「格差論で有名なフランスの経済学者トム・ピケティ氏が『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP社)の中で以下のように述べています。
『ヨーロッパから見ると、日本の現状は摩訶不思議で理解不能である。

政府債務残高がGDPの二倍、つまりGDP二年分にも達するというのに、日本では誰も心配していないように見えるのは、どうしたことか。

(中略)われわれは日本の政府債務のGDP比や絶対額を毎日のように目にして驚いているのだが、これらは日本人にとって何の意味も持たないのか、それとも数字が発表されるたびに、みな大急ぎで目をそらしていまうのだろうか』
この本の原書が刊行されたのは2012年。

それから5年近くたつのにトム・ピケティ氏の心配は杞憂に終わっています。
(中略)
フランスと日本とは何が違うのでしょうか? 

フランスではフランスの中央銀行がフランス政府を助けられないのに対し、日本では日本銀行が日本政府を助けられるのです。

これが最大の違いです。
フランス政府がいくら資金不足になっても、フランス中央銀行は紙幣ユーロを刷って、政府の資金繰りを助けることができません。

通貨ユーロはECB(欧州中央銀行)しか刷れないからです。ギリシャが今その状態です。
一方、日本では政府が資金繰り倒産しそうになれば、日銀が新しい紙幣を刷ることによって政府を助けることができます。

国債との交換で政府に新しく刷った紙幣を渡すのです。

今、日本銀行は実際にそれをやっています。」
(中略)
この期に及んでは、国民の皆さんにこの本を読んでいただき、正確に日本の財政状況、日銀の置かれた状況を理解していただくことが重要だと思います。

多少なりとも危機に対する対処法があるからです。

それは前回、PHP研究所から出した『国も企業も個人も今はドルを買え!』に書いた通りです。

この本でも再度それに触れています。

逆に、突然、悲劇に襲われると自暴自棄になってしまいます、事態の正しい把握は危機管理の初めの一歩です。
「大本営発表」を信じていると、救われる人も救われなくなります。

今の日銀は勝てぬ戦いと知りながら、どんどん奥地へ進行していった『インパール作戦』と同じことをしています。

南進すればするほど補給線が伸びきって被害は甚大になります。

しかし戦線を縮小する勇気がなく奥へ奥へと侵攻し続けているのです。

ぜひ『財政は大丈夫だ』の大本営発表を信じることなく、自分の財産を守ることを考えていただきたいと思います。」