衝撃的な英国の離脱派勝利(2)。。 | たいくつ親父のひとり言(パートⅡ)

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亭主敬白

まさに<内向き>の流れが世界中で拡大してきているのです。

本来はグローバル化、自由化ということで国を開き、広く人材を求めて、自由に行き来し、

開かれた社会を実現して、かつて戦火にまみれた欧州に平和な統一的な国家連合を

築く理想を掲げていたわけですが、今回の英国での離脱派勝利によって全てが

逆回転しそうな様相です。

様々な要因があると思いますが、実際、移民に仕事を奪われる、また人が自由に

往来することによって社会の安全が脅威に晒され、テロの危険性も増してきている、

という現状の厳しさは人々を内向きに向かわせる大きな要因だったと思われます。

日本で生活していると余り感じませんが、やはり日本は単一民族で、移民を厳しく制限

していて、なかなか日本に外国人が移住できず、移民もそれほど多くないので、

社会自体が安定していることは大きいと思われます。


今回の英国の国民選挙の前も、あらゆるメディアが、仮に英国がEUからの離脱を

選択するようなことがあれば大混乱は避けられず、株や為替など資本市場が

パニックになるという予想は広く宣伝されていました。

また、金融機関をはじめとして、英国で免許を有していることで、EU全体でビジネスが

展開できることは大きいと言われてきたわけです。

英国がEU内に入っていますから、域内の輸出に関しても関税はかかりません。

またEUではほとんどが通貨としてはユーロを使用していて、欧州の国家各々を見ても

通貨発行権がなく、昨今のギリシア問題のようにEUやユーロ圏の主要国から厳しい

政策的な注文を受けても、それを拒否することなどできないような体制になっていました。

ギリシアなどは余りに厳しい緊縮財政で国民が疲弊しているわけですが、仮にそれに

怒ってユーロ圏離脱となれば、その反動として想像を超えるインフレや社会混乱に

耐えられるはずがない、というわけで、ギリシアの政治家も国民も、泣く泣く理不尽な

要求を飲んで緊縮財政に耐えてきているわけです。

(つづく)