町田市成瀬の大野ピアノ教室、大野由利子です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
昨日は、「当代一のバッハ弾き」と称されている
アンジェラ・ヒューイットという女流ピアニストの
リサイタルに行って来ました。
プログラムは、バッハの平均律第2巻全曲です。
バッハの平均律は、1巻と2巻に分かれており、
どちらの巻も、シャープ系、フラット系の
すべての長調、短調、全部で24の調性で、
それぞれ、プレリュードとフーガから
成り立っています。
つまり、全曲ということは、
1番から24番までのプレリュードとフーガなので、
48曲弾くんです👀
スケール(音階)の練習をしている
生徒さんは、わかると思いますが、
フラットやシャープがたくさんになる、
特に短調は、とてもわかりにくいですね。
しかも、フーガのほうは、
手はたったの2本しかないのに、
3声、4声、はたまた5声などという
恐ろしい譜面なんです。
5声だと5人分の合唱みたいなことを
一人で処理しないといけないんです。
そんな複雑怪奇な曲を書けるバッハもすごいですが、
ヒューイットは、なんと全部暗譜で演奏
したんです(驚異)
それだけでも、驚異的ですが、
理屈抜きに美しい響きで、
次々と繰り出される崇高な音楽に
浸れました。
私は、自分が弾いたら、どんなに難しいかを
身を持って体験しているので、
あんな複雑怪奇なフーガを
やすやすと弾いているさまを見て、
目がテンになり、
ずーっとハイテンションで聴いていました。
私の前に座っていたおじさまは、
たぶんそういうことを知らない方だったとみえて、
ヒューイットの柔らかい音色に包まれて、
始まってすぐに熟睡されて、
最後までずーっとおねんねしていました
休憩をはさんで、2時間50分の大リサイタル!!!
時間も、内容も宇宙規模のすごーい
リサイタルでした。
さすがに、終わったらぐったりしました。
ご本人の頭の中は、
本当にいったいどうなっているのでしょうか・・・
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