町田市成瀬の大野ピアノ教室、大野由利子です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
ポルトガルのピアニスト、
マリア・ジョアン・ピレシュは、
今年で引退するそうです。
今までモーツァルトやシューベルトなどの
演奏を聴いて来ましたが、生で聴いたことがなく、
引退と聞いて、絶対聴きたい！と思いました。
今日は、N響の定期公演で、ベートーヴェンの
4番のコンチェルトを弾くのを楽しみに
していました。
ものすごく久しぶりに、NHKホールに行き、
座った席は、2階の左側。
NHKホールは大きいし、座席の上は、
その上の座席が被っていて、音がこもりそうな
席でした😆
いよいよ袖から出て来たピレシュは、
本当に小柄でした。
最初のピアノソロから、もうピレシュの
世界が作られていました！
コンチェルトは、オーケストラと対峙するので、
凡人だとすごく頑張った演奏になって
しまいそうです。
ピレシュはコンチェルトなのに、音を慈しんで
いるように弾くのです。
それでも2階の屋根被りの席でも、
ちゃんと「音楽」が聴こえるんです！
長い間、培われたピレシュの音楽が、
熟成されてあふれているようでした。
終わるのがもったいない〜〜と
思いながら聴いていました。
終わったら、一瞬シーンとしましたが、
それから長い長い拍手が鳴り止みませんでした。
本当に引退なんて、もったいなさすぎますね！
指揮のブロムシュテットさんは、御年90歳！
だそうですが、まったく年を感じさせない
たたずまいで、エネルギッシュに
コンチェルトと、同じベートーヴェンの4番の
シンフォニーを指揮されていて、
本当にありきたりですが、スゴイとしか
言いようがありません。
貴重な生演奏を聴くことができて、
本当にラッキーでした。
ソロリサイタルを聴いた友人が、
泣いた！と言っていたのがわかりました。
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