昨年に引き続き、藤井一興先生のリサイタルに行って来ました。
久しぶりの上野の文化会館です。
プログラムはこちらです。
フランスで勉強されたので、やはりフランスものが多いですね。
前半のクープラン、ラモーは、古い時代の作曲家です。
モダンピアノなのに、まるでチェンバロで弾いているような
繊細なタッチで、いっぺんに、
タイムスリップしたような世界へ飛んで行きました。
モーツァルトのソナタも、とっても大好きな曲ですが、
わりと激情的な演奏も多く聴かれますが、全体に柔らかい響きで、
こんな演奏は、あまり聴いたことがありません!
フォーレ、ドビュッシーも熟成されたワイン(私は飲めないですが!)
のようなオトナの音楽。
そしてそして、最後のショパンのソナタは、大曲で、色々なピアニストが
弾いている演奏を聴いたことがありますが、
藤井先生の演奏は、えー!こんなに複雑な旋律ラインがからみ合って
いたんだ~!!と改めてわかるすごい立体的な演奏でした!
そんな複雑な曲なのに、相変わらずの音色の美しさ。
いっぺんに色々なことが同時進行で行われているさまが、
「ナマ」の演奏で聴けるのは、本当にライブならではです。
アンコールでは、ゲストのチェロとピアノでの
フォーレのエレジー(悲歌)と、最後は定番のドビュッシーの月の光でした。
チェロの横坂氏は、とても若い奏者なのに、音色がありえないほど
素敵で、泣けます!!魂わしづかみでした。
月の光は、もうもうさらに泣けます!
最後の響きが終わったあと、会場がシーンとなりました。
今年も大満足で、別世界を堪能できて幸せでした。
思わず買ったCDはこちら。月の光入ってます(^^♪
またゆっくり反芻しよう。
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