→19





とわたしは

婚活アプリの出逢いなので


マッチングするまで

わたしは、というひとがこの世の中

に存在してることさえ知らなかった


それが

偶然に偶然が重なって 

出逢って、結婚して


確率で言えば、天文学的な数字に

なるんだろうなぁ





でも

産まれた時は他人だったのに

どちらかが死ぬときは家族として死ぬ

そんなひととの出逢いは


どんな出逢いでも、偶然の積み重ねで

それを、わたし達は

必然とか、運命とかって言うのかなぁ

と思います





もしかしたら

そもそも偶然なんて存在してなくて

すべての出来事は

起こるべくして起こった必然なのかも

しれない





わたしはお友達の数が決して多い方

ではなくて

特に男友達ってなると、3人だか4人だか


それも過去に恋愛絡みの期間を経てで

本当に純粋な友達はひとりしかいないの

だけど


その貴重なひとり東京から3時間位の所に

住んでますから

「続金曜日事件」が起きる前々日に

「急だけど東京に行くので

   顔だけでも見れないかな?」

と連絡がありました


にそれを伝えると

「気分転換になるだろうから

 行っておいでよほっこり

と言われ


男友達とはLINEは半年に一度くらい

お互いの生存確認?をしてるけど

会うのは5年ぶりくらいなので

小一時間仕事を抜けて会いにいきました





男友達は都会?の生活を捨てて

ちょっと仙人みたいな生活をしてて


ダメンズ前彼と付き合っていた頃は

よくわたしの愚痴を、うんうんと聞いて

くれて、最後にいつも

さあやの人生は面白いなぁ」

と笑うので

話すと気持ちが楽になるのでした


単純に会いたかったんだけど

もう1つ確かめたいことがあって





わたしは過労とストレスがマックス

だけど

妙なハイテンションが続いていて


大量の業務の処理スピードは寧ろ

UPしつつ

会社なのに

怒ったり、泣いたり

感情の振り幅が大きすぎて


Hさんと一緒にいるときに

どきまぎするのは


以外の男のひとと2人きりで過ごす

シチュエーションに慣れていないうえに

極度の疲労状態が重なった故の

疲弊した脳の錯覚ではないか?

という疑問があったから





久しぶりに会う男友達はちょっと

老けてたけど、変わらない雰囲気で

先週会ったよね?って感覚にすぐなり


わたしは、ここ7日間の顛末を

打ち明けました


男友達はやっぱり

さあやの人生は面白いなぁ」

と笑い


そして

「ひととの出逢いは、すべて必然だよ


 ひとは、必要なときに、必要なひと

 と出逢うようになってる


 そういうもんだよ」

と言いました





わたしは、そう言われて

少し気持ちが軽くなりました





男友達と2人で並んで座って

お酒が多少入って

とても楽しいけれど



2人の間の距離は

パーソナリティスペースでいう個人距離

の1mくらいから近づくことは一切なかった


男のひとと2人きりになると

自動的にどぎまぎしちゃうほど

脳が判断違いをしてるわけではなかった





それを確認したとき

わたしの心になにかが生まれ 


生まれたと同時に

男友達の言葉を聞いて

抜けていきました





それがなんだったのか

このときはまだ

気がつかないふりをしてた





本当は気づいていたのに





つづく