▶︎⑤
「あのね、、、」
院長先生は改めてわたしの顔をみてから
お話を続けました
院
「上皮内がんって、がんってついてる
けど、専門的にいうと、所謂がんじゃ
ないんだよ」
さ
「え???」
院長先生は、図を書きながら
説明してくれました
こんな図
院
「異形成が進んでがん化した細胞が
上皮内部に留まってる状態が
上皮内がん
上皮内新生物ともいう」
「上皮の下には「基底膜」というのが
あって
そこを突き破って「浸潤」すると
「浸潤がん」
これが所謂がんと呼ばれるもの」
「この2つには大きな違いがあるんだよ」
さ
「はぁ、、、」
「「浸潤」すると、がん細胞は周囲に
ある血管やリンパ管に入り込んで
転移してしまう」
「要するに上皮内がんは転移しない
病巣の部分を切り取ってしまえば
ほぼ100%完治するから」
「だから、そんなに心配しなくても
大丈夫」
さ
「そうなんですか、、、」
院長先生の説明はわかりやすくて
上皮内がんと所謂がん(悪性新生物)
との違いが理解できて
そんなに心配しなくていいと言われて
ほっとして
涙目になっちゃいました
院長先生はわたしがわかりやすいように
説明してくださったと思うので医学的に
正確かはわからないです
つづく