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「あのね、、、」

院長先生は改めてわたしの顔をみてから

お話を続けました





上皮内がんって、がんってついてる

 けど、専門的にいうと、所謂がんじゃ

 ないんだよ」


「え???うーん


院長先生は、図を書きながら

説明してくれました






こんな図




「異形成が進んでがん化した細胞が

 上皮内部に留まってる状態が

 上皮内がん

 上皮内新生物ともいう」


「上皮の下には「基底膜」というのが

 あって

 そこを突き破って「浸潤」すると

 「浸潤がん」

 これが所謂がんと呼ばれるもの」


「この2つには大きな違いがあるんだよ」


「はぁ、、、」





「「浸潤」すると、がん細胞は周囲に

 ある血管やリンパ管に入り込んで

 転移してしまう」


 「要するに上皮内がんは転移しない

    病巣の部分を切り取ってしまえば

    ほぼ100%完治するから」


「だから、そんなに心配しなくても

 大丈夫ほっこり





「そうなんですか、、、」


院長先生の説明はわかりやすくて

上皮内がんと所謂がん(悪性新生物)

との違いが理解できて


そんなに心配しなくていいと言われて


ほっとして

涙目になっちゃいましたぐすん





院長先生はわたしがわかりやすいように

説明してくださったと思うので医学的に

正確かはわからないです





つづく