私は高校まで公立で、大学は私立の出身です。


高校は偏差値72の進学校でした。

中学の成績が良かったからその高校に進んだわけですが、高校はもちろん頭の良い子ばかり。
さらにみんな垢抜けていてルックスが良く、運動神経も良いし、目標をしっかり持って努力し続けているし、私の目から見たら優秀な人しかいなくて、すっかり自信をなくしてしまいました。
それどころか、いろんなことができなさすぎて、ダメな意味で目立っていたと思います。


そんな私にも、高3のときに彼氏ができました。偏差値78の別の高校に通っている人でした。
お付き合い自体は1年くらいで終わったのですが、日本トップクラスの頭の良さで、付き合うことで世界観が変わりました。その人は当たり前のように現役で医学部に合格し、医師になりました。
マメな人で、別れてからもたま〜に連絡をくれることもあって、私が薬剤師であることや投資をしていることも知っています。
学力的にはまったく敵わなかったその人に、今では投資家として「すごいね」と言ってもらえるようになりました。
一緒に目指していた医師に、私はなれなかったのに。


みんなと同じ試験を受け、自分のダメさを痛感し続けた10代。何でもできる同級生が眩しかった。私は進学校の制服を脱げば、特に秀でたものを持っていない弱い人間でした。

20代は気持ちを切り替えて、ひたすら勉強し、そして働きました。年齢を重ねるごとに、自分の判断でできることが増えて、投資と出会いました。


投資は全てが自由で自己責任。
何が起こっても、自分に全てが返ってきます。それが私には良かった。
狭い教室の中では劣等感しか感じていなかったけど、大人になって日本全体に目を向けたら株式市場という自分にぴったりの居場所がありました。
投資に出会えて、お金や時間の余裕ができました。そのことは結果として、私に自信を与えてくれました。


「すごいね」
これは魔法の言葉です。救われました。
自分の武器が分かったら、生きやすくなり毎日が楽しくなりました。




私は今日も、株式市場をウォッチしつつ、好きなことをして過ごします。