異種格闘技戦③助けてドラえもーん | それでも地球はまわってる

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2010年1月に人生初めての手術を受けました。
卵巣がんⅡа期でした。
術後治療のため2010年5月まで6クールの化学療法を受け、同年6月から晴れて経過観察に。


ただいま新たなライフスタイルを手に入れるために、絶賛アイドリング中です。

*経過記事が追いにくいかったので、骨折関連記事はタイトルに異種格闘技戦と入れています。

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勤め先でなんやかやあって、腰を強打し立てなくなった私が救急車で運ばれてきたのは、家からすぐ近くの地元の総合病院でした。

到着してすぐに整形外科の外来に運ばれて、医師の問診。
その時外来にいたのは、ドラえもんに似てる医師でした。(あくまで個人の感想です)

『何が起きたの?』

→これこれこう(詳しく説明)で、腰を打ちました、と説明しました。

『あらら、大変だったねー。痛いのは腰のどこかな?』

言いながら小さい木槌みたいな物で、背骨に沿って骨をひとつひとつ軽く叩いていきます。
ある場所で激痛が走り、思わず声が出てしまいました。

『あー、これね。どうかなー、骨いっちゃったかなー。とりあえずレントゲンね』

その時はまだ、あれだけ痛い思いをしていながら希望を持っていて、ひょっとしたら酷い肉離れかも、とか、最悪ヒビくらい入ってるかも、くらいの気持ちでレントゲン室に運ばれました。

技師『レントゲン撮影しますが、立てますか?』

り『たぶん無理かと…。土下座くらいの高さでよければ身体を起こせます、やりますか?』

あ゛あ゛ぁ゛、つ゛う゛ぅ゛〜
(人は痛いと何故か声が枯れる)
言いながら肩で息をしつつ身体を起こそうとする私を見て、技師さんが慌てて制止しました。

技師『いや、いいから、寝たまま撮影できるから、いやいやいや、起きなくていいって!!』

…最後の方怒られとるがな。

そうなんです、レントゲンは運ばれたストレッチャーで臥位のまま撮影できます。
レントゲンのベッドを避け、ストレッチャーをレントゲンの機械の下に入れ、身体の下には撮影用の板をあてがいパチリ、で終了。

ちなみにその時の私といえば、かつてlily父が闘病中に骨転位で腰痛がひどく立てなかった時のこと、国立がんセンターの技師は無理矢理父を立たせてレントゲン撮影しやがったよな、なんだ寝たままできるんじゃんか、何であの状態の父をあんな酷い目に合わせたんだ!と7年以上前のことを思い出してプリプリしてました。
(現実逃避と脳内麻薬で変なスイッチが入った模様)

レントゲンを撮り終え、再び診察室へ。
ドクタードラえもんが(コラコラコラ)写真を指しながら説明してくれます。

ドラ『ココねココ。骨に影入ってるのわかるかな?あとココも怪しいね。いわゆる、圧迫骨折ってやつね』

なんだってえええ?

ドラ『どれくらいの範囲で折れてるか調べるから、これからMRIとCTね。何か既往はある?』

り『卵巣がんやりました』

ドラ『卵巣片方ないの?』

り『両方と、子宮全摘』

ドラ『何年前?10年?ああ〜…そうゆーことか。 骨粗鬆症だね。そっちの検査もしよう。まあとりあえず入院ね』

り『ええええ。入院ヤダ』(この期に及んで…)

ドラ『だって起きられないんでしょ。自宅で安静でもいいけど、トイレどーすんの。行けないでしょ』

り『トイレは…這っていけば何とか』

ドラ『ならないならない。そんなこと言って無理矢理自宅に帰っても、痛すぎて病院に戻ってきちゃう人多いんだよねー。せっかくだから何日か泊まって痛みを取っていきなさい』

り『今日これからですか。ちょっとだけ会社に戻ったりは』

ドラ『ダメ』

り『車、会社に置きっぱなしなんだけど』

ドラ&看護師『車は絶対ダメ!!』

そんなわけで、軽ーいタッチで入院が決定しました。ドクタードラえもんがあまりに軽ーい感じだったので、私は事の重大さにはまだ気がついていませんでした。
多分だけどこの時はドラえもんもまだ気がついてなかったな。


続きます。


あーあ、タグられちゃった。