あまり好きでない下北沢本多劇場へ






駅チカで良いんだが、学生ふくめ若者多すぎ、平日だから、それなりに空いてはいましたが。

舞台は、前日に、情熱大陸放映の「林遣都」で、この舞台稽古が結構出てきて、予習できました。→セットだけたが。


林遣都は、何度か舞台観てますが、彼は舞台をやりたいんだあ、とつくづく思いました。

林遣都の役は作家。

むろん、妻君がいて、自宅仕事。


6人芝居、観客意外に年齢高め。

想定は昭和初期、資産家の若妻を、暴れ馬から守った→と言ってもたいしたことない。

お礼で、資産家宅に招待され、そのまま居付いてしまう。

その資産家宅は、いつでもだれかれとなく客人が来ている。


住人は、手広く事業をしている初老の主人(山崎一)と若妻(藤間爽子)、お手伝い(山崎直子)

作家の友人で作家妻を心配する(柄本時生)、書生の(新名基裕、)

6人とも、キャラクターが独特で、かつ、それぞれの主張をしっかりする人ばかり。


若妻の藤間さんは、お名取だけあり、着物の所作がきれい、数着着替えてくるのが、どれもあでやかで、小さい体ながら、ピンと背筋がのび、あるき方も美しい。

たぶん、客人をそのたびに、翻弄していたことが予想される。


林もご多分に漏れず、どんどん惹かれていき、帰れなくなる。

作家妻を心配した友人が何度も訪れ、帰宅を促すも、のらりくらり言い訳して帰らず。


そんな作家を、書生とお手伝いが妻との距離を心配して、気を揉む会話が、あちこちとんで、面白い。

お手伝いさんの山崎直子さん、綺麗なおばあちゃんすがたでしたが、昔よく見たことがあるなあと、急死された前の奥様から仕え、後妻の怪しい客人との関わり合いにも、初老の旦那さまを心配する。


友人は、帰らない作家に、とうとう、妻をくれないか、と言い出す。

衝撃の最後は、奥の客間に、若妻が活けた生け花の前で、拳銃自殺した血糊が障子に掛かり、主人の苦悩と覚悟を思い知らされたということです。


林は、時に情熱的に、時にゆったりと緩急つけた、自分でもどうしようもない不安を出していたし。

柄本時生も、冷静な物言いがこの役にあっていたと思いました。




帰りによったカフェ、細菌は現金受付無しが増えてますね。

この、小さい、上品なイチゴチーズケーキ(笑)大きさ、一センチ×5センチ、¥700とお高いわ😱